外車
世に身勝手はヨガ講師に限らず。行きそびれるに今一度、と。元部下は私に限らぬはずも、優等生よりも手のかかりし教え子の方が。
私以外にもう一人。早朝スタートに昼休憩を抜かば午後から仕事に、というけれども。こちとら片道二時間、朝の都心を抜けんとするに更に一時間。遅刻は御法度、帰りとて。早過ぎる到着にファミレスとて開店前。コンビニのイートインにてコーヒー片手に質問原稿。んなはずなく。
指定されるゴルフ場の名に見るは「パブリック」。そう、訳さば「公営」であり。安いプレー代こそが庶民の味方、スループレーが原則にてレストランなく。明け方には、との予報に反して降り止まぬ、いや、その気配すらなき雨。スタートまでの時間を持て余すは常連と思しき面々。
おぬしらも待ちか。えぇ、バカな上司の出迎えにこうして。雨にもう少しキャンセルが出るかと。いや、この程度の雨で怯むメンバーにあらず。待つ間にホームコースのすばらしさをとくとくと説かれ。聞かば聞くほど「彼」には合わぬ気が。何せ年金受給者のオアシス、駐車場に並ぶはそういう車にて。
もうぼちぼち。あっ、あれだ、あの外車。ここには似つかわぬ珍しい車じゃの、と常連。安かろう悪かろうは世に多かれどもこれだけのコスパを維持するは少なからぬ税金投入の成果、いや、直営のスタッフの働きぶりに負うところ大か。来月もぜひ、などと心にもない世辞を述べるに上機嫌の相手。帰りを見送った。
閑話休題。服装には無頓着、というか、スーツ以外に普段着など持ち合わせておらぬゆえ、かりゆしデーと言われても。あくまでも任意というけれども言われれば言われるほどに。ハレの日位は他に勝らずとも見劣りせぬ服装で、と整えて迎えた当日。顔合わせるは共産党のM団長その人であり。人の服装を見るなり一言、「白パンがいいね」と。
おい、かりゆしの何たるか御存じか、かりゆしってのはシャツだよ、シャツ。パンツをホメるなんぞ自民党をバカにしとるのか、とは言わなんだけれども。いや、色と柄がそんなだけに、あのスーツのズボンに上だけかりゆしってのはどうも野暮ったいというか、着させられている感が。
着る以上は謳歌せねばならぬ。が、その為に新たなスラックス買うは意味薄な気が。ゴルフパンツでいっか、なんて。そこまで見抜いての一言だとすると侮れぬセンス、かも。
数日前、留守電に残りしIさんの声。どこぞのポスターが剥がれ落ちそうだ、と。放置するにイメージを損ねかねぬ、との親心。多忙、疲れたは理由にならず、仕事を終えて当日の深夜に現地に赴かば、ちゃんと四隅も。
聞き違いか。いや、確かにこの一枚のはず。よもや認知症、とは失礼千万。よくよく見るに右上はガムテープで補強されており。通報のみならず、その後のひと手間に心からの感謝。
ちゃんと新品に貼り換えておきましたゆえ。
(令和8年6月15日/3001回)