特定のジャンルにとらわれない読書のすすめ~視野を広げ、視座を変える
先日の社内会議で、私が最近読んだ本について、出席者から質問を受けましたので、ここでご紹介します。
私は、日ごろから図書館でさまざまなジャンルの本を借りて読んでいます。
それは、あえてビジネス書の合間に、小説やエッセイ、歴史書などを挟むことで、脳に異なる刺激を与えられると感じているからです。
ゴールデンウイーク期間に読んだ7冊のなかでも、特に印象に残った2冊を紹介します。
・「一気読みの世界史」出口治明著(日経BP社)
歴史を振り返ると、力をもった国家は、その影響力を行使するパターンを繰り返してきたことがわかります。
この視点にたてば、現在の国際情勢の緊張も単なる偶発的なことではなく、複数の要因が重なった結果と理解できます。
こうした歴史的背景を意識しておくことは、変化の激しい世界情勢をより冷静にとらえ、的確に対処する助けになると感じました。
・「無私の日本人」磯田道史著(文藝春秋)
私が世界各地を訪れるなか、単に育った国だからというだけでなく、心から落ち着けるのはやはり故郷の日本と感じています。
日本の歴史のなかで培われた無私の精神とは、自分本位の考えや思い込みにとらわれず、他者や社会との関わりの中で調和して生きることです。
これは、自身の日々の振る舞いを見つめ直すきっかけにもなりました。
このほかにも、「成瀬は天下を取りに行く」宮島未奈著:新潮社、「武士の日本史」高橋昌明著:岩波新書、「大転換の日本史」出口治明著:PHP研究所、「夏の終わりの時間割」長岡弘樹著:講談社、「我が家の問題」奥田英朗著:集英社などを読みました。
どうしても同じ業務や情報に触れ続けていると、知らず知らずのうちに視野が狭くなってしまうものです。
特にWebや生成AIなどを利用した情報収集は、スピード感がある一方で、既存情報やユーザーの志向が反映された情報に偏りやすい側面があります。
そのため私は、特定のジャンルにとらわれずに幅広く多様な本に触れることが、知見を広げ、成長につながると考えています。
読書の際は、多様な考えに触れ、過去の物差しや、自分の経験から無意識に形成された固定観念とは異なる視点を、積極的に取り入れてみてください。
当社グループには新卒・キャリアを問わず、多様な専門性や経験をもった仲間が集まっています。
そうした多様性を生かすためにも、まずは自分自身が視野を広げ、視座を変えることが重要だと感じています。
異なる立場・観点に切り替えるだけでも、相手の立場や抱える課題の見え方が大きく変わります。
これは、基幹職の方の日々のマネジメントや、従業員の皆さん一人ひとりの主体的な行動に直結するはずです。
日々の業務においては、「萬事入精」の精神をもち、過去の概念にとらわれずに、変化を好機ととらえ、果敢に挑戦していきましょう!