正常眼圧緑内障の局所治療について
2026.06.17 12:44
正常眼圧緑内障における視野障害進行抑制に対する鍼の有効性と安全性:24週間ランダム化対照試験という論文を読んでいました。
鍼が正常眼圧緑内障にも良いということが臨床的に示されたのですが、使用した経穴は睛明穴(BL1)と球後穴だけ。
目に効かせたいから目の周りに針をするーこれは「局所治療」といい、東洋医学に期待されている「本質的な」治療とは異なります。それでも偽針と比べて優位な差が見られたのは面白い。熟練した鍼灸師が施術を担当したのだとは思いますが、それでもあまり難しいことを考えずとも、こういう局所的な鍼でも”最良矯正視力(BCVA)の有意な改善、網膜神経線維層(RNFL)厚の有意な維持・増加、および眼圧(IOP)の有意な低下を達成”したという。
球後穴は実は複数あり、また刺針法にはコツがあります。
私は遠隔治療も局所治療も使いますから、どちらも良さも理解しているつもりですが、割と遠隔を大切にする傾向があるので改めて参考になりました。
緑内障患者はとても多いですから、これからもいい論文が増えてくることを期待しています。
China Medical University Research Group. (2026). Efficacy and safety of acupuncture in slowing visual field loss in normal-tension glaucoma: A 24-week randomized controlled trial. Complementary Therapies in Medicine.