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株式会社DAO 代表取締役CEO 上田敏孝さん

2026.05.14 13:05


株式会社DAO 代表取締役CEO 上田敏孝

大手企業にてM&A対応、事業開発、戦略人事を歴任。2019年に独立し、現在は「自律分散型組織(DAO)」の社会実装を推進している。人事をバックグラウンドに持ち、「個人のポテンシャルが最大化される組織の在り方」を追求した結果、「雇用によらない新しい働き方」という答えに到達。趣味はサウナと、まだ世にない新しい概念の概念化。


今回は、そんな挑戦し続ける上田さんにインタビューしてまいります!

(インタビュアー:イオリ)


「管理・統制」の昭和型組織から脱却へ。雇用によらない新しい働き方「DAO」が、個人のポテンシャルを最大化する。


Q1. 解決したい社会課題を教えてください。

私たちが解決したいのは、既存の「中央集権的な雇用契約」に縛られた、硬直的な働き方と組織の在り方です。


Q2. その課題のどのような点を問題視していますか?

終身雇用が崩壊し、個人の価値観が多様化している現代において、いまだに多くの組織が「管理・統制」をベースとした昭和的な構造から脱却できていない点です。

この古い構造が残っていることにより、働く個人の主体性が失われ、ウェルビーイング(心身の健康と幸福)が著しく損なわれている現状を非常に重く受け止めています。


Q3. その課題の現状や深刻さについて、具体的なデータやエピソードを教えてください。

象徴的なデータとして、米ギャラップ社の調査によると、日本における「熱意あふれる社員」の割合はわずか5%程度と、世界最低水準にとどまっています。

また、現場のエピソードとしては、近年、若年層のメンタルヘルス不調による離職が急増しています。今の時代、若者たちにとって「会社に所属すること」そのものが、むしろリスクやストレスになってしまっているのがリアルな現状です。


Q4. 社会の中で、この課題はどのように受け止められていると感じますか?

世の中では「働き方改革」が叫ばれ、表面的な労働時間の短縮などが進んでいます。しかし、根本にある「組織と個人の対等な関係性」という本質的な課題については、その重要性は理解されつつも、「では具体的にどう変えればいいのか」という代替案が見つからないまま、見過ごされていると感じます。


Q5. この課題に関心を持つようになったきっかけや、自ら動こうと決意した原体験を教えてください。

前職で戦略人事として、数多くの採用や育成、そしてリストラに携わってきた経験が原体験です。その中で、どんなに優秀で魅力的な人であっても、ひとたび「組織の論理」に飲み込まれてしまうと、途端に輝きを失っていく姿を何度も目の当たりにしてきました。

そんな中、自分自身が副業から独立へとステップを進める過程で、「場所や契約に縛られることなく、志を同じくする人々がフラットに集まる場所(=DAO)」の圧倒的な可能性を確信し、この手で社会実装しようと決意しました。


Q6. ご自身の活動を通じて、どのような社会を実現したいとお考えですか?

「働く=苦役」ではなく、「働く=自己実現と社会貢献の純粋な発露」となる社会です。

誰もがプロジェクト単位で自由に繋がり、自律的に動く。その結果として、社会全体が自然と最適化されていくような世界を目指しています。


Q7. 具体的にどのようなアプローチで、課題解決に取り組んでいますか?

株式会社DAOを通じて、日本国内における「DAOの正しい概念普及」と、「実務レベルでの組織構築支援」を行っています。

私たちは、DAOを単なる「Web3の技術トレンド」として捉えるのではなく、日本人の気質や文化にしっかりとマッチした「自律分散的なコミュニティ・経営」の型として提唱し、実際の組織へ落とし込む実装支援を続けています。


Q8. 解決に向けて、視聴者(若者・学生)や社会ができるアクションを教えてください。

一人ひとりの意識改革と、社会のインフラ整備が鍵になります。

・視聴者(学生・若手)ができること

一つの組織に依存するのをやめ、「自分はどんなスキルや志を持って社会に貢献できるか」という、個人の武器を磨き続けること。

・社会(企業や国)ができること

「雇用」という従来の枠組みにとらわれず、プロジェクトへの「貢献」に対して正当な評価や報酬を支払うことができるインフラ(仕組み)を整えていくこと。


上田さん、貴重なお話を聞かせてくださりありがとうございました!

(インタビュアー:イオリ)