教科書に載っていた詩
2026.06.20 20:54
私は昔、英語の先生でしたが、授業のないときに、国語の教科書を読むのが好きでした。厳選された題材が並んでいるのですから、つまらないはずがありません。このブログ(インスタ)で、古典や俳句などをしばしば取り上げるのは、その名残りだと思います。
今日は『自分の感受性くらい』(茨木のり子1926年~2006年)という詩を紹介します。そんなとき見つけた作品です。平易な言葉で、とても大切なことを叫んでいるように思えます。
「ぱさぱさに乾いてゆく心を ひとのせいにはするな みずから水やりを怠っておいて 気難かしくなってきたのを 友人のせいにはするな しなやかさを失ったのはどちらなのか 苛立つのを 近親のせいにはするな なにもかも下手だったのはわたくし 初心消えかかるのを 暮しのせいにはするな そもそもが ひよわな志にすぎなかった 駄目なことの一切を 時代のせいにはするな わずかに光る尊厳の放棄 自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ」
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