西上州の山々は、標高こそ高くはありませんが、それぞれに個性があり、長く親しまれてきた山域です。
岩が鋭く切り立った 妙義山、そして大きな岸壁で知られる 荒船山 など、名前を聞いたことのある山も多いと思います。
その一方で、もっと穏やかに、日々の延長として歩ける山があります。
神成山九連峰、別名「富岡アルプス」と呼ばれる 神成山 です。
東西およそ3キロに9つの小さな山頂が連なり、富岡市と下仁田町の境に静かに広がっています。
この連峰の中で最も高い吾妻山は、標高およそ328メートル。
ふもとには 上信電鉄 が走り、車でも電車でも訪れることができます。
車の場合は 宮崎公園 の駐車場を利用すると、落ち着いて準備ができます。
宮崎公園から登山口までは、ゆっくり歩いて5分もかからないかなぁと?
住宅地を抜けた先に、「日本一きれいなハイキングコース」と書かれた看板が立っていて
そのそばには無料で使える竹製ストック?「心杖」が置かれており、反対側の 新堀神社 登山口にも設置されているそうです。
登山道は里山らしく、比較的なだらかな道が続きます。
ただ、最近はこの周辺でも熊などの野生動物の目撃が話題になることがあります。
鈴をつける、熊よけスプレー、ひとりで無理をしない、朝夕の薄暗い時間帯を避けるなど、心がけが安心につながりまね、
見晴台からは、稲含三山の独特な山の姿が望めます。
吾妻山の山頂には小さな祠があり、神成山は総称で、ここは「吾妻山」と呼ばれているようです。
急ぐ必要はなく、途中で休みながら歩くのがちょうどよいコースだと感じました。
歩く時間については、体力や休憩の取り方によってかなり差が出ますが、
途中の景色を眺めたり、ベンチでひと息ついたりしながら歩けば、思っている以上に時間がかかることもあります。
「何分で回れるか」よりも、「無理をせず戻ってこられるか」を目安にして歩くのが安心だと思います。
地域を見ていると、こうした身近な里山が、健康づくりや心のゆとりにつながっていることを感じます。
富岡アルプスは、大きく宣伝する観光地というより、「近くにこんな山がある」
と、そっと伝えていく方が、この地域らしい活かし方かもしれません。
上信電鉄の駅とハイキングコースを結んだ簡単な案内や、季節ごとの注意点をまとめた小さな掲示があるだけでも、訪れる人の安心につながります。
自然と共にある暮らしを、無理のない形で伝えていくことが、結果として地域おこしにつながっていくのではないかと感じました。
無理をせず、季節の空気を感じながら歩ける富岡アルプス。
これからも、地域の暮らしと静かにつながる場所として、大切にしていきたい山のひとつだと感じました。