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ねっと ちきゅうげきじょう

業界の“良識人”からみた予備校論〈第6回〉

2026.06.28 08:22

第6回は,「予備校講師とカネ①」です。
今回は,「予備校講師の収入格差」に迫ります。

なかなか興味深いテーマではないでしょうか。

高度経済成長期以降,1990年代までというのは,大学受験者数,浪人生数がどんどん増加した時期です。とくに「ゴールデンセブン(1986年~1992年)」とよばれた7年間には,予備校の市場規模がピークを迎えました。この予備校全盛期には年収1億円超の講師もいました。現在では億単位の収入があるのはタレント講師の林修氏くらいでしょうか。

さて,予備校講師というのは,極めて収入の格差が大きな生業(なりわい)です。

最も大きいのが「世代間格差」!

「ゴールデンセブン」の時期までに,当時の三大予備校(代々木ゼミナール,河合塾,駿台予備学校)に出講していたか否かで,極めて大きな収入の格差があります。現在の年齢でいえば,概ね60歳以上の講師と60歳未満の講師とでは,コマ給(講義1コマ90分あたりの講義料)が大幅に異なります。わかりにくい授業をしていても,60歳以上の講師は,今でも“シンジラレナ~イ”くらいの破格のコマ給をもらっています。


もうひとつが担当する「授業数」です。

固定給の一般サラリーマンとは異なり,授業数に応じて収入は増加します。
授業数の多い英語や数学など主要教科の講師と,授業数の少ない地理をはじめ,倫理,地学などマイナー科目の講師とでは,大きな収入の格差があります。

したがいまして,わたくしのような,60歳未満の若手新人でかつ,地理といったマイナー科目の講師は,最も収入を得にくい条件にあたります。


おそらくみなさんが知りたいのは,
結局のところ,“なんぼ,もろてるねん!”
ということだと思いますが,予備校講師の収入には,「講義料」以外に,模擬試験やテキスト,問題集や参考書の印税など原稿関連の収入もあり,これらは各講師によってさまざまですので,具体的な金額はわかりません。

ただ,同じ業界で仕事している立場の人間の肌感覚としては,
主要教科の人気講師で,ベテランなら月収300万円,中堅なら150万円,若手なら100万円,わかりにくい授業をする講師で,ベテランなら200万円,中堅なら75万円,若手なら30万円くらい?? あくまで推測でしかありませんが。
でも,これ,なかなかいい線突いてるんじゃあないでしょうか。

また,収入の多い講師というのは,われわれ一般庶民とは金銭感覚が違うため,授業中の話題や質問中の会話を,よ~~く聴いているとわかりますよ。