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令和8年6月 月例インターネット句会 Vol.172

2026.06.30 06:35

木暮陶句郎 選 

 ◎特選 11句 

 心細き日の香水とハイヒール(星野 裕子) 

 水無月の風の運びしエアメール(吉田 春代) 

 本を離れず仕舞ひ夏の恋(鈴木由里子) 

 白シャツの若き新任上司かな(鷹見沢 幸) 

 代掻いて一里四方の目覚めかな(原田 孔席) 

 カンパニュラ会えない時間長すぎて(下境 洋子) 

 海岸の湾曲に沿ふ海紅豆(稲葉 京閑) 

 もう五歳若く見せたし夏衣(鈴木由里子) 

 伝令はいつも駆け足みなみ風(木村 佑) 

 衣更彼の上腕二頭筋(さくら悠日)小須賀正幸) 

 アマリリス好きな花には夢がある(小須賀正幸) 


 ○入選 24句 

 六月の水をこぼしぬ地球かな(原田 孔席) 

 走り根をぴよんと飛び越え夏に入る(さくら悠日) 

 梅雨曇地域サロンは満席に(中島 圭子)

 弁当の隅にパセリの青さかな(佐藤 聡) 

 薔薇の園回る人みな華の笑み(佐々木一栗) 

 足先の触れて梅雨茸こはしけり(堤 かがり) 

 あぢさゐの雨に賜はるけふの色(アンサトウ) 

 峰雲の海を恋ひたる高さかな(木村 佑) 

 蟻走る大切なもの引きずつて(杉山 加織) 

 緑さす万物すべて美しく(高橋ちとせ) 

 紫陽花や今日は泪の色をして(清水 檀) 

 六月や折り合いつけて生きる日々(やちださとる) 

 太陽を追ふ六月の鯉の口(杉山 加織) 

 サングラス言ひたき事を飲み込んで(さくら悠日) 

 夏の雲フェリー行き交う小豆島(吉田 春代) 

 天窓の光眩しき六月来(高橋ちとせ) 

 どの家も門扉は固し濃紫陽花(さくら悠日) 

 梅雨籠もり使いこなせる三色ペン(清水 檀) 

 有り余る風を捕らへて夏燕(小暮 蓮生) 

 凸凹のバイエル聞こゆ夕涼し(小暮 蓮生) 

 夏野行く言葉少なき二人かな(佐藤 聡) 

 お日様を海に埋めたき暑さかな(佐々木一栗) 

 白日傘囁き声で割り込みぬ(鈴木由里子) 

 あめんぼの影黒々と水を裂き(杉山 加織) 


 互選 

 8点句 

 心細き日の香水とハイヒール(星野 裕子) 


 5点句 

 紫陽花や今日は泪の色をして(清水 檀) 

 脳みその芯で味はふ氷菓かな(原田 孔席) 


 4点句 水中花ふはりと嘘を包みけり(星野 裕子) 

 傘立ての一つ空きあり青時雨(中島 圭子) 

 曲がりくるタンクローリーてふ暑さ(木暮陶句郎) 

 絵本から雨音のして夏の風邪(高橋 菜活) 

 猫の目の蒼く翳りて梅雨寒し(杉山 加織) 


 3点句 

 蟻走る大切なもの引きずつて(杉山 加織) 

 果るまで続くカーブや蚊遣香(佐々木一栗) 

 白シャツの若き新任上司かな(鷹見沢 幸) 

 プールに浮く何も考えられぬ日に(アンサトウ) 

 有り余る風を捕らへて夏燕(小暮 蓮生) 

 蟻走る太陽電池持つごとく(木暮陶句郎) 

 釣堀へ声を忘れにゆきにけり(木村 佑) 


 2点句 

 六月の水をこぼしぬ地球かな(原田 孔席)

 水無月の風の運びしエアメール(吉田 春代) 

 足先の触れて梅雨茸こはしけり(堤 かがり) 

 峰雲の海を恋ひたる高さかな(木村 佑) 

 風よりも影に軋みて蟻地獄(木暮陶句郎) 

 唇に残る辛子よ心太(堤 かがり) 

 物書の狂気を蔵に閉じ梅雨入(高橋 菜活) 

 郭公の声の渡るる出で湯かな(秋元 さよ) 

 夏めきて青へ傾く地軸かな(木村 佑) 

 太陽を追ふ六月の鯉の口(杉山 加織) 

 代掻いて一里四方の目覚めかな(原田 孔席) 

 浮いてこい沈んだままの地球かな(星野 裕子) 

 薫風をドクターヘリの裂ききたる(木暮陶句郎) 

 天窓の光眩しき六月来(高橋ちとせ)

 画用紙をはみ出すクレヨン薄暑光(吉田 春代) 

 雨籠もり使いこなせる三色ペン(清水 檀) 

 キャンパスのカリヨン塔や夏椿(中島 圭子) 

 アマリリス好きな花には夢がある(小須賀正幸) 


 1点句 

 走り根をぴよんと飛び越え夏に入る(さくら悠日) 

 釣鐘草叩き続けた雨止みて(下境 洋子) 

 水無月の黒潮湾に立ち上がる(稲葉 京閑) 

 梅雨曇地域サロンは満席に(中島 圭子) 

 宿探す心細さと韮の花(小須賀正幸) 

 弁当の隅にパセリの青さかな(佐藤 聡) 

 こきりこの神事奉納田植唄(安部 呑歩) 

 手捌きのよき手ふくよか胡瓜揉(高橋 菜活)  

 底抜けの空と蘇轍とビキニの娘(鈴木由里子) 

 あぢさゐの雨に賜はるけふの色(アンサトウ) 

 風薫る「B面の夏」読み終へて(鷹見沢 幸) 

 緑さす万物すべて美しく(高橋ちとせ) 

 角瓶と白角並べ桜桃忌(原田 孔席) 

 長谷寺の寄り添ふ地蔵七変化(竹俣 修) 

 麦の秋水道小屋の屋根の錆ぶ(さくら悠日) 

 螢袋吾の寝坊やさしく問はず(下境 洋子) 

 前菜のウフモレ崩す単帯(小川 りつ)

 入梅やブルグミュラーのアラベスク(小暮 蓮生) 

 日本を離れず仕舞ひ夏の恋(鈴木由里子) 

 サングラス言ひたき事を飲み込んで(さくら悠日) 

 螢袋雨のお宿に小さき客(下境 洋子) 

 アロハ着る幼馴染の薬師かな(小川 りつ) 

 夏霧や水底顕なるダム湖(中島 圭子)

 初恋も数ある内やえごの花(鈴木由里子) 

 雨蛙車のライトに跳ね退けし(松山 麻樹) 

 さらさらと眠りの淵の竹落葉(星野 裕子)

 夏痩せと言ひつつ口を噤みけり(やちださとる) 

 真夜中の消えゆく飛機や夏の月(佐々木一栗) 

 もう五歳若く見せたし夏衣(鈴木由里子) 

 香をもたぬ紫陽花雨に香をもらふ(アンサトウ) 

 伝令はいつも駆け足みなみ風(木村 佑) 

 十薬や神も仏も奉る寺(竹俣 修) 

 衣更彼の上腕二頭筋(さくら悠日) 

 熊ん蜂ハーレー•ダビッドソン追う(吉田 春代)

 紫陽花の雫もろとも切る朝(小川 りつ) 

 鯉沈む梅雨の濁りの城趾濠(清水 檀) 

 お日様を海に埋めたき暑さかな(佐々木一栗) 

 電気コードぶらり祭の近づきぬ(鷹見沢 幸) 

 一面の月光揺らしゐる代田(木暮陶句郎) 

 あめんぼの影黒々と水を裂き(杉山 加織) 


 互選結果 

 ◎松山麻樹 選 

 (16) 宿探す心細さと韮の花

 (35) 螢袋吾の寝坊やさしく問はず 

 (43) 傘立ての一つ空きあり青時雨 

 (78) 初恋も数ある内やえごの花 

 (115) 脳みその芯で味はふ氷菓かな 


 ◎小須賀正幸 選 

 (3) 六月の水をこぼしぬ地球かな 

 (34) 麦の秋水道小屋の屋根の錆ぶ 

 (49) 物書の狂気を蔵に閉じ梅雨入 

 (112) 猫の目の蒼く翳りて梅雨寒し

 (122) 鯉沈む梅雨の濁りの城趾濠 


 ◎竹俣修 選 

 (5) 心細き日の香水とハイヒール 

 (54) 白シャツの若き新任上司かな

 (71) 夏霧や水底顕なるダム湖 

 (80) プールに浮く何も考えられぬ日に 

 (92) 画用紙をはみ出すクレヨン薄暑光 


 ◎岩佐晴子 選 

 (5) 心細き日の香水とハイヒール 

 (33) 水中花ふはりと嘘を包みけり

 (62) サングラス言ひたき事を飲み込んで 

 (80) プールに浮く何も考えられぬ日に 

 (95) 夏痩せと言ひつつ口を噤みけり 


 ◎星野裕子 選 

 (8) 水無月の風の運びしエアメール

 (63) 螢袋雨のお宿に小さき客 

 (86) 天窓の光眩しき六月来 

 (105) 絵本から雨音のして夏の風邪 

 (128) アマリリス好きな花には夢がある


 ◎中島圭子 選 

 (27) 風よりも影に軋みて蟻地獄 

 (28) 蟻走る大切なもの引きずつて

 (55) 曲がりくるタンクローリーてふ暑さ 

 (111) 蟻走る太陽電池持つごとく 

 (118) 衣更彼の上腕二頭筋 


 ◎小川りつ 選 

 (12) 水無月の黒潮湾に立ち上がる 

 (20) こきりこの神事奉納田植唄 

 (38) 紫陽花や今日は泪の色をして 

 (43) 傘立ての一つ空きあり青時雨

 (109) 伝令はいつも駆け足みなみ風 


 ◎吉田春代 選 

 (22) 底抜けの空と蘇轍とビキニの娘 

 (32) 長谷寺の寄り添ふ地蔵七変化 

 (55) 曲がりくるタンクローリーてふ暑さ 

 (83) 薫風をドクターヘリの裂ききたる

 (140) あめんぼの影黒々と水を裂き


 ◎稲葉京閑 選 

 (5) 心細き日の香水とハイヒール 

 (38) 紫陽花や今日は泪の色をして 

 (94) 梅雨籠もり使いこなせる三色ペン 

 (105) 絵本から雨音のして夏の風邪

 (121) 紫陽花の雫もろとも切る朝 


 ◎小暮蓮生 選 

 (26) 風薫る「B面の夏」読み終へて 

 (38) 紫陽花や今日は泪の色をして 

 (55) 曲がりくるタンクローリーてふ暑さ

 (59) 代掻いて一里四方の目覚めかな 

 (130) お日様を海に埋めたき暑さかな 


 ◎やちださとる 選 

 (19) 足先の触れて梅雨茸こはしけり 

 (28) 蟻走る大切なもの引きずつて 

 (49) 物書の狂気を蔵に閉じ梅雨入 

 (92) 画用紙をはみ出すクレヨン薄暑光

 (106) もう五歳若く見せたし夏衣 


 ◎木村佑 選 

 (56) 太陽を追ふ六月の鯉の口

 (98) 有り余る風を捕らへて夏燕

 (111) 蟻走る太陽電池持つごとく

 (115) 脳みその芯で味はふ氷菓かな 

 (138) 電気コードぶらり祭の近づきぬ 


 ◎堤かがり 選 

 (5) 心細き日の香水とハイヒール 

 (33) 水中花ふはりと嘘を包みけり 

 (55) 曲がりくるタンクローリーてふ暑さ 

 (98) 有り余る風を捕らへて夏燕 

 (112) 猫の目の蒼く翳りて梅雨寒し 


 ◎高橋ちとせ 選 

 (43) 傘立ての一つ空きあり青時雨

 (54) 白シャツの若き新任上司かな

 (85) 雨蛙車のライトに跳ね退けし

 (111) 蟻走る太陽電池持つごとく 

 (115) 脳みその芯で味はふ氷菓かな 


 ◎アンサトウ 選 

 (21) 手捌きのよき手ふくよか胡瓜揉 

 (27) 風よりも影に軋みて蟻地獄

 (33) 水中花ふはりと嘘を包みけり 

 (46) 果るまで続くカーブや蚊遣香 

 (61) 浮いてこい沈んだままの地球かな 


 ◎さくら悠日 選 

 (15) 梅雨曇地域サロンは満席に 

 (19) 足先の触れて梅雨茸こはしけり 

 (51) 郭公の声の渡るる出で湯かな 

 (83) 薫風をドクターヘリの裂ききたる

 (115) 脳みその芯で味はふ氷菓かな 


 ◎原田孔席 選 

 (25) 峰雲の海を恋ひたる高さかな 

 (42) 入梅やブルグミュラーのアラベスク

 (51) 郭公の声の渡るる出で湯かな

 (116) 十薬や神も仏も奉る寺

 (127) キャンパスのカリヨン塔や夏椿 


 ◎清水檀 選 

 (5) 心細き日の香水とハイヒール

 (24) あぢさゐの雨に賜はるけふの色 

 (89) さらさらと眠りの淵の竹落葉 

 (105) 絵本から雨音のして夏の風邪 

 (128) アマリリス好きな花には夢がある 


 ◎佐々木一栗 選 

 (80) プールに浮く何も考えられぬ日に 

 (115) 脳みその芯で味はふ氷菓かな

 (120) 熊ん蜂ハーレー•ダビッドソン追う

 (137) 釣堀へ声を忘れにゆきにけり 

 (139) 一面の月光揺らしゐる代田 


 ◎下境洋子 選 

 (8) 水無月の風の運びしエアメール 

 (37) 前菜のウフモレ崩す単帯 

 (46) 果るまで続くカーブや蚊遣香 

 (53) 夏めきて青へ傾く地軸かな 

 (61) 浮いてこい沈んだままの地球かな 

 

◎高橋菜活 選 

 (5) 心細き日の香水とハイヒール 

 (53) 夏めきて青へ傾く地軸かな 

 (65) アロハ着る幼馴染の薬師かな 

 (112) 猫の目の蒼く翳りて梅雨寒し 

 (137) 釣堀へ声を忘れにゆきにけり 


 ◎稲葉京閑 選 

 (5) 心細き日の香水とハイヒール 

 (38) 紫陽花や今日は泪の色をして

 (46) 果るまで続くカーブや蚊遣香 

 (50) 日本を離れず仕舞ひ夏の恋

 (105) 絵本から雨音のして夏の風邪


 ◎鈴木由里子 選 

 (3) 六月の水をこぼしぬ地球かな

 (30) 緑さす万物すべて美しく 

 (31) 角瓶と白角並べ桜桃忌

 (98) 有り余る風を捕らへて夏燕 

 (112) 猫の目の蒼く翳りて梅雨寒し 


 ◎鷹見沢幸 選 

 (6) 走り根をぴよんと飛び越え夏に入る 

 (43) 傘立ての一つ空きあり青時雨

 (47) 唇に残る辛子よ心太 

 (56) 太陽を追ふ六月の鯉の口

 (108) 香をもたぬ紫陽花雨に香をもらふ


 ◎秋元さよ 選 

 (47) 唇に残る辛子よ心太 

 (59) 代掻いて一里四方の目覚めかな 

 (86) 天窓の光眩しき六月来

 (102) 真夜中の消えゆく飛機や夏の月 

 (127) キャンパスのカリヨン塔や夏椿 


 ◎安部呑歩 選 

 (7) 釣鐘草叩き続けた雨止みて 

 (25) 峰雲の海を恋ひたる高さかな

 (28) 蟻走る大切なもの引きずつて 

 (38) 紫陽花や今日は泪の色をして 

 (137) 釣堀へ声を忘れにゆきにけり 


 ◎杉山加織 選 

 (5) 心細き日の香水とハイヒール

 (17) 弁当の隅にパセリの青さかな 

 (33) 水中花ふはりと嘘を包みけり

 (54) 白シャツの若き新任上司かな

 (94) 梅雨籠もり使いこなせる三色ペン