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本屋のビジネス書コーナーで思い出したこと

2026.06.30 22:00

満月の日も、広い空の下を散歩したくて湾岸方面へ。

結局、本屋で自分の人生を発見することになった。

マンゴーパフェを食べる予定だった店がなくなっていたからだ。

人生はたまに、予定していた扉が閉まって、別の扉が開く。

そんな日がある。


私はビジネス書コーナーを歩いていた。

マネジメント。
リーダーシップ。
チームビルディング。

マーケティング。

問い。

傾聴。

言語化。

AI。

疲れない働き方。


平積みされた本を見ながら、不思議な感覚になった。

既視感。

それも、「読んだことがある」という既視感じゃない。

「全部やったことがある。」

そんな既視感だった。


マネジメントもやった。

リーダーシップもやった。

チームビルディングもやった。

マーケティングもやった。

言語化も、問いも、傾聴も。

疲れない働き方も、もちろん試した。


社会人になって28年。

棚に並んでいたテーマは、人生のどこかで本気で向き合ったものばかりだった。

その瞬間、少し笑ってしまった。

私、本当にビジネスの人だったんだ。


独立した時も、私はビジネスの人間だと思っていた。

でも独立すると、待っていたのは少し違う世界だった。


経費。

帳簿。

税金。

数字。

数字。

数字。

数字は好きだけれど、いつの間にか、経営管理も必要だった。

そして私は、少しずつビジネスの人じゃなくなっていった気がする。


その間に、私は別の旅に出た。

映画。

音楽。

美術。

英語。

ひとり旅。

自己探求。

スピリチュアル。


感性を磨く時間だった。

当時は遠回りだと思っていた。


でも今日、本屋の棚を見て思った。

違った。

あれは寄り道じゃなかった。

感性を育てる時間だった。


ビジネスだけでは見えないものがある。

数字だけでは動かないものがある。

人は何に心を動かされるのか。

何を美しいと思うのか。

何に共感するのか。

なぜ行動するのか。

私はその答えを探していた。


そしてAIが出てきた。

面白いことに、

AI時代に必要と言われるものは、


マネジメント。

リーダーシップ。

問い。

傾聴。

言語化。

マーケティング。


今日、本屋に並んでいたものばかりだった。

そして気づいた。

私は、新しい仕事を始めるんじゃない。

戻ってきたんだ。

でも戻ってきた場所は、昔と同じ場所じゃない。


マクドナルドで学んだこと。

アパレルで学んだこと。

旅で見た景色。

映画や音楽で感じたこと。

自己探求で向き合った時間。

AIとの対話。

全部持って戻ってきた。

昔より荷物はずっと多い。

でもたぶん、その荷物が必要だった。

本屋の棚を見て思った。

There it is.

私は、ビジネスの人から、感性を持ったビジネスの人になっていたのだ。


あとで振り返った時、全部が一本の線でつながる日が来る。

この日の私には、それが本屋のビジネス書コーナーだった。

満月のマンゴーパフェは食べられなかった。(笑)