2026年7月5日開催 セミナー報告
2026年7月5日に「腎臓病療養指導 事例検討・情報交換会」を開催いたしました。本セミナーには医師、看護師、薬剤師、栄養士をはじめとする県内の医療従事者約20名が参加しました。
今回の事例検討では、「CKD患者への療養指導」「腎代替療法選択への介入」の2つの模擬症例を用いて、多職種・複数施設の参加者で意見交換を行いました。
「CKD患者への療養支援」の症例では、ADL自立の社会活動が多い患者さんの症例でした。栄養指導の1回目に指導された内容を自分なりに頑張って生活習慣を変えていましたが、うまくいかないという症例でした。この方に対して、今現在できていることについて褒める、栄養指導については写真を撮ってきていただいたり、食事を作っているご家族に困っていることを聞いてみたり、薬剤を調整し不要な薬剤をやめるということも介入できると知り、他職種からの意見も聞き、様々な視点からこの方へのアプローチができることを学びました。
「腎代替療法選択への介入」の模擬症例では、患者さんは透析が必要であることは理解しているものの、仕事や生活への影響を心配し、治療を決断できずにいるといったものでした。この患者さんにどういった介入ができるだろうか?と、ディスカッションでは、医師・看護師・栄養士・薬剤師など、それぞれの立場から様々な視点が挙がりました。問題点を一緒に探るための患者さんへの声のかけ方、意思決定を支えるためにどういった情報を伝えるべきかの工夫、他職種・他施設との連携など、多角的な意見を聞くことで、自分一人では気付けなかった視点を数多く得ることができました。
症例検討会は、正解を探す場ではなく、多様な考え方に触れながら、自施設の取り組みや日頃の関わり方を振り返ることができる貴重な機会です。経験年数や職種に関係なく、それぞれの立場から意見を出し合うことで、新たな気付きや学びが生まれました。普段は接する機会の少ない他施設・他職種の医療従事者と交流できることも大きな魅力であり、横のつながりを持つきっかけとなりました。
静岡県腎臓病療養指導推進会では、このような事例検討会を今後も開催予定です!ぜひ多くの方に参加していただきたいと思います。