脳から整えるリラクゼーション⑥〜まとめ編〜
【ゆるみやすい体は育てられる】
〜脳が覚える「心地よさ」の力〜
これまでのシリーズでは、
* 運動野の働き
* 自律神経と緊張の関係
* 更年期と脳の変化
* 温活が脳に与える影響
* 呼吸とリラクゼーション
についてお話ししてきました。
今回はその締めくくりです。
◆ 脳は変化し続けている
私たちの脳は一度完成したら終わり、ではありません。
新しい経験や習慣によって、神経のつながりは少しずつ変化していきます。
この性質は「神経可塑性(しんけいかそせい)」と呼ばれています。
難しい言葉ですが簡単に言えば、脳は経験したことを学習する、ということです。
◆ 緊張もまた、脳の学習
忙しい毎日を過ごしていると、急ぐこと、気を張ること、頑張ること、が当たり前になります。
すると脳は、「これが普通の状態なんだな」と覚えていきます。
その結果
・肩に力が入る
・呼吸が浅くなる
・眠りが浅くなる
そんな状態が習慣になることもあります。もちろん、それは体が悪いわけではありません。
これまでの生活の中で脳が一生懸命学習してきた結果なのです。
◆ ゆるむことも学習できる
脳が緊張を学習するなら、
・安心すること
・温まること
・深く呼吸すること
も同じように学習できます。
温かいお茶を飲む時間。お風呂でほっとする時間。静かに目を閉じて呼吸を感じる時間。心地よい施術を受けながら何もしない時間。
そんな体験を重ねることで、脳は少しずつ、「こういう状態も心地いいんだな」と覚えていきます。
◆ 大切なのは特別なことではなく、続けること
体を整えるために、何か特別なことをしなければならないわけではありません。
毎日完璧である必要もありません。
ほんの少しでも、
・温まる
・ゆるむ
・呼吸を感じる
そんな時間を持つこと。その積み重ねが脳と体に新しい習慣を育てていきます。
◆ 温めて、ゆるめる習慣
体は毎日変化します。心もまた、同じように揺れ動きます。
だからこそ、整える時間は一度で終わりではなく、日々の暮らしの中で育てていくものなのかもしれません。
・温めること
・ゆるめること
・自分の感覚に耳を傾けること
その小さな積み重ねが、これからの毎日を支える土台になっていきます。
◆ おわりに
このシリーズでは、
脳と体のつながりを通して、
「ゆるむこと」の大切さをお伝えしてきました。
私たちの体は、いつも頑張り続けるためにあるのではなく、
休み、整え、また歩き出すためにあります。
今日も少しだけ、温めて、ゆるめる時間を。
その時間が、明日のあなたをそっと支えてくれるかもしれません。