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office FUCHI 〜オフィス・フチ〜 〈渕山知弘〉

滝上町 ②和ハッカ(香り)で取組むユニバーサルツーリズム

2026.07.08 23:59

2日目は9時にホテルをチェックアウトして、ホテルのすぐ横の渓谷「錦仙峡」ネイチャーウォークからスタートです。

(車いすでも散策しやすい「バリアフリー区間」の表示も)

ご案内いただいた冨山光太郎さんは、初日のモヒート作りの洋子さんのご主人。

渓谷ウォークの途中、ホテルの裏手ではボイラーに使われるウッドチップに触れて香りながら説明を受けました。

渓谷ウォークは少し上流の「洛陽の滝」から。水力発電のための水路を流れ落ちる川の迫力ある音を聴き、冨田さんからは散策路脇の木々の解説を受けます。

知識豊富な冨田さんの手にかかれば、松ぼっくりも自然博物館の展示物、異なる種類や、リスが食べる途中、食べた後の違いを触れて学べてグイグイと話に引き込まれました。

楓の説明の後には、ご自身が作ったメープルシロップにパンを鞄から出されて、味覚も使って自然を堪能しました。

スタートしてから約90分、1.5kmのネイチャーウォークは常に触れて楽しむタッチツアーで、視覚障がい者も大満足のプログラムでした。

ゴールは、北海道発祥の「パークゴルフ」場、空港から滝上町への道中にもいくつもパークゴルフ場がありましたが、視覚障がい者スポーツで「ブラインドゴルフ」もあるので、パークゴルフもプログラムにしたら良いと思いました。

渓谷ウォークの後は、道路を挟んで向かいの「香りの里ハーブガーデン」に移動して、ハーブウォークです。

冨田さんからハーブガーデンの佐藤蔵人さんにバトンタッチ。

普段は乾燥した状態で料理に使うハーブから、初めて聞く名前のハーブに触れ、少し指で擦るとあんな匂い、こんな香り、まさに香りの里でした。

山の中腹に建つ「フレグレンスハウス」まで登ってきたら、佐藤さんの指導のもとアロマスプレー作り、8種類のアロマオイルから自分好みの香りを2つ選び、オリジナルアロマスプレーを作って滝上の香りをお土産にしました。

体験の後はランチ。選んだメニューは全員一緒「芝ざくらピンクカレー」!

見た目はピンクで味はしっかりカレー、脳がバグるご当地カレーでした。

食後、お二人のリクエストで急きょ行った場所はサクルー川と渚骨川が合流する川原です。

渓谷ウォークで川の流れる音を聴きながら歩いたので、川の水に触りたい!と声があがりそれに応えて川原にやってきました。

私自身、長年ご案内した視覚障がい者ツアーでは海が近くにある観光地では必ず海岸に行き、参加者に海に触れてもらいました。海外の海では、皆さん海水の味見までされて日本と比べて甘いとかしょっぱいとか言われていたことを思い出しました。

最後に訪れたのは、滝上町の郷土資料館。

昔は滝上町にも鉄道が乗り入れ、駅もあったということで館内にはSLも展示していました。

展示物はほぼ「手を触れないでください」と注意書きがあったので、説明を聞くだけになりましたが、博物館のタッチツアーというのもあるので是非今後に向けて検討いただくと良いと思いました。

博物館におけるタッチツアー例

※上記リンクでは、大英博物館、故宮博物院の例や鹿児島県立博物館の取組みをご紹介しています。

2日間すべてのプログラムを終えて、オホーツクユニバーサルツーリズムセンター滝上がある道の駅「香りの里たきのうえ」に移動しました。

店内でお土産を買った後、2階のセンターに移動。

エレベーターがない施設なので、階段前にチャイムボタンがありスタッフが降りてきて対応する仕組みになっています。

最後に、参加者による2日間を振り返って感想やアドバイスをお伝えしてモニターツアーは終了となりました。

今回2日間で体験したプログラムは間違いなく楽しめるプログアムだったので、旅行会社視点で私がお伝えしたことは

視覚障がい者向け着型ツアーとして販売可能なプログラムである

地図だけ見ると行くまでが大変そうという印象の滝上町。

しかし、羽田空港10:30発というのは多くの地方空港から羽田乗り継ぎで12:20にはオホーツク紋別空港に降り立つことができ、空港からはホテルの送迎車で13時過ぎには滝上町に入ることができます。

ということは、多くの旅好き視覚障がい者は単独で滝上町に来ることができるのでホテル渓谷集合・解散の着型ツアーが成立します。

あとは、販売のための旅行業ライセンスを持つ旅行会社が連携するだけです。

前日夜の意見交換会では、昨年広島県福山市で実施した視覚障がい者瀬戸内海シーカヤックツアーの経緯などもお伝えしました。