武豊騎手・通算5000勝達成。
「私にとって、競馬そのもの」
心を奪われた、走り。
勝ってほしいと願った、背中。
想いを託した、あの日。
そのどこかに、いつも彼がいた。
勝利の数は、
終わりのない夢を、
誰よりも多く、
叶えてきた証。
そして、
私たちの心を豊かにした、
比類なき軌跡。
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[補足1]
太陽系をはるかに超えて、いくつもの銀河が広がる宇宙のような話をします。
5000勝。
これは、中央・地方・海外を合算した数字です。
まず前提として、合算であったとしても、年間100勝以上を達成するJRA所属騎手は、全体の上位5%前後しかいません。
その年間100勝を、50年続けてようやく到達できる数字です。
中央競馬だけでも、4669勝。
今後誰かが到達できるとは思えない領域です。
※26/7/12の13:15時点。
※2位は、横山典弘騎手の3015勝。
[補足2]
光の速さでも届かないほど、今も広がり続ける宇宙のような話をします。
そもそも、5000回騎乗することすら叶わずに、引退する騎手は珍しくありません。
年間300鞍に騎乗したとしても、5000回に到達するには約17年かかります。
さらに、年間300鞍に満たないジョッキーも多数います。
そう考えると、5000回乗るのではなく、5000回勝つということが、どれほど次元の違う偉業なのかが分かります。
[補足3]
私が物心ついた時、武豊騎手はすでにトップオブトップでした。
子供の時、誰かに「競馬が好きやねん」と話すと、必ず出てくるのが武豊、マキバオー、ウイポ、ダビスタ、ギャロレーでした。
これは、他の騎手ではありえないことです。
各時代で、その次元の知名度を誇った馬は、ディープインパクト、オグリキャップ、ハルウララあたりでしょうか。
その3頭全てに、武豊騎手は乗っているんですよね。
それもすごい。
[補足4]
時は流れ、私も社会人になりました。
若手の頃、上司が武豊騎手と同い年だったんです。
※上司が、自分から教えてくれるレベルの知名度ということです。“俺、武豊世代だよ。”と。
※当然、私が競馬好きだなんて知らない状況です。
当時は地方競馬からも、海外からも、名手が次々と中央競馬へ押し寄せてくる時代。
「ああ、武豊もそろそろ引退するんかな」
「まあ、そういう歳やもんな」
「調教師になるんかな」
「岡部みたいに、解説者になるんかな」
そんなことを思いながら、競馬を眺めていたのを覚えています。
そこから、あっというまに約15年。
武豊騎手は、今も余裕で現役バリバリです。
今年は、上半期だけでG1を2勝。
しかもこの15年の間に、2頭の年度代表馬(キタサンブラック、ドウデュース)の主戦を務め、ダービー2勝(キズナ、ドウデュース)。
中央G1だけでも、20勝以上しています。
この15年の成績だけを切り取っても、超一流のレジェンドです。
信じられません。
※そもそも、中央G1を20勝以上している騎手自体、たった11人しかいません。
[補足5]
とはいえ、武豊騎手は、さらに私たちの想像を超えてくるのでしょう。
60歳でも、現役でいるかもしれない。
中央競馬だけで、5000勝に到達するかもしれない。
中央G1をコンプリートするかもしれない。
20代、30代、40代、50代、そして60代。
それぞれの年代でダービーを制覇するかもしれない。
そして、凱旋門賞を勝つ日が来るかもしれない。
しかも今年。
いや。
きっと、私たちがまだ言葉にできない景色まで、見せてくれる。
今日は、きっと“遥かなる通過点”。
そう思わせてくれる、競馬そのものです。