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「宇田川源流」【大河ドラマ 豊臣兄弟】 本能寺の変は大河ドラマでどう描かれたのか

2026.07.14 22:00

「宇田川源流」【大河ドラマ 豊臣兄弟】 本能寺の変は大河ドラマでどう描かれたのか


 毎週水曜日は、大河ドラマ「豊臣兄弟」に関して好きな話を書かせていただいております。今回はなんといっても、一つのクライマックスである本能寺の変です。今回の本能寺の変は、織田(津田)信澄が黒幕で、理由は父織田信勝の復讐というのですから、なかなか興味深いところになっています。あるいっみで本能寺の変に「現代的な親子の価値観」が紛れ込んだ形ですが、それも一つの解釈かもしれません。さて、まずはその本能寺の変を見てみましょう。

大河ドラマ『豊臣兄弟!』で描かれた織田信澄の動向、非常にハラハラする展開で見応えがありますよね。信長に父親を殺された過去を持ち、明智光秀の娘婿でもあるという彼の複雑な立場を「黒幕・扇動者」として解釈するドラマの演出は、フィクションならではの実に巧みなアプローチです。

 しかし、実際の歴史における「本能寺の変」の事実関係や学説を見ていくと、その様相は大きく異なります。

 まず、織田信澄が明智光秀を動かした黒幕だったのかという点についてですが、史実において信澄が本能寺の変を首謀した、あるいは光秀を焚き付けたという明確な証拠は存在しません。それどころか、信澄自身も本能寺の変によって人生を狂わされ、命を落とした悲劇の被害者であったというのが現代の歴史研究における一般的な見方です。

 事件当時、信澄は大坂で四国遠征軍の副将を務めており、まさに四国へ出陣する直前でした。もし彼が事前に光秀と共謀していたのであれば、何ら準備もせぬまま大坂で孤立するような行動をとるはずがありません。しかし、光秀の娘婿という血縁関係が災いし、事件直後に「信澄は光秀と内通しているに違いない」という根拠のない噂が大坂の街に駆け巡ってしまいました。パニックに陥った織田信孝や丹羽長秀らに疑われ、弁明の機会もないまま大坂城で急襲されて信澄は命を落とすことになります。完全に疑心暗鬼の犠牲者となったのが実態です。

 では、改めて本能寺の変そのものの事実関係はどのようなものだったのでしょうか。

 天正10年6月2日の早朝、京都の本能寺にわずかな供回りだけで宿泊していた織田信長を、明智光秀率いる約1万3000の軍勢が突如包囲しました。信長は果敢に応戦したものの、圧倒的な兵力差を前に勝ち目がないと悟り、寺に火を放って自害しました。ほぼ同時に、二条新御所にいた信長の嫡男・織田信忠も光秀の軍に包囲され、激しい戦闘の末に自刃しています。これにより、織田政権のトップ二人が一挙に失われるという、日本史最大のクーデターが完了しました。

 この事件の動機や背景については、古くから現在に至るまで数多くの学説が入り乱れています。

 かつて通説として語られていたのは、信長から度重なる理不尽な仕打ちを受けた光秀が恨みを募らせたという「怨恨説」や、天下を奪おうとした「野望説」でした。しかし、これらは江戸時代以降の読み物などで誇張された面が大きく、現代の歴史学ではそのまま受け入れられていません。

 近年、最も有力視されているのが「四国政策をめぐる対立(四国説)」です。光秀は織田家の中で、四国の長宗我部元親との外交交渉を担当していました。信長は当初、元親による四国征服を容認していましたが、途中で突如方針を転換し、元親を武力で討伐することを決定します。これにより、長年築いてきた外交努力を台無しにされ、面目を完全に潰された光秀が、明智家の存亡をかけて謀叛に踏み切ったという見方です。当時の公家の日記など一次史料からも、周囲がこの政策変更を事件の主因と捉えていたことが裏付けられています。

 これ以外にも、光秀の背後に誰かがいたとする「黒幕説」は根強く存在します。室町幕府の再興を狙う足利義昭が裏で糸を引いていたという説や、信長の急進的な政策に危機感を抱いた朝廷の公家たちが関与していたという説、さらにはイエズス会などのキリスト教勢力の影を見る説まであります。しかし、いずれの黒幕説も「光秀にとって有利な状況証拠」はあるものの、決定的な証拠には欠けており、現在も議論が続いています。

 このように、ドラマで見られる「信澄黒幕説」は、信澄という不遇な若武者の立場を劇的に生かした創作ですが、実際の歴史における本能寺の変は、織田家の急激な政策転換や、それに取り残されそうになった光秀の焦燥など、より複合的な政治背景が絡み合って起きた事件と言えます。

<参考記事>

「豊臣兄弟!」で信長の最期を演じた小栗旬がコメント、光秀への「お前じゃない」はアドリブ

7/12(日) 20:45配信 日刊スポーツ

https://news.yahoo.co.jp/articles/7b8d8b9888e5f55673b5eb689f99bc82329bc5b3

<以上参考記事>

 史実なので避けては通れないのですが、やはり本能寺の変に関してはやはりなかなか謎の多い内容ではないでしょうか。ただドラマとしては、それまでの絶対的な人物が暗殺されるという、戦国時代の中でも有数の大事件ということになります。

今回のドラマでは非常に面白く書かれていたのではないかと思います。さすがに、今回はテーマは全く無視して本能寺の変を満喫できるというか、多分織田信長を演じている小栗旬さんをしっかりと満喫できるような感じになっていました。

さて、今回は羽柴小一郎(仲野太賀さん)が主人公です。そこで小一郎が安土迄信長の備中出陣をお願いしに行き、その後、そのまま京都に滞在して本能寺の変を目撃するというような状況になっています。一方、その前に殺してしまった弟信勝(中沢元紀さん)との確執に悩んでいた信長に対して、小一郎が「絶対に恨んでいません」ということを告げる。そのことによって信長が徐々に「自分の考え方に違いがあった」ということに気づくということになります。同時に、信長自身が市(宮崎あおいさん)との会話で「自分は壊すことしかできない」という台詞がある。そして、最後に信長は「太陽になって殿のつくった世の中を照らす」といった秀吉(池松壮亮さん)が浮かぶ。

信長自身はある意味で「次は明智光秀(要潤さん)ではなく、又織田信澄(緒方敦さん)でもなく、秀吉である」ということをよくわかっていたのかもしれません。まさに、織田信長自身が時代の変わり目を自覚していたというようなつくりになっています。

実際に信長がどのように考えていたのかよくわかりません。ある意味で信長がすべてをわかっていたということではないか、というようになります。

最後の場面、もちろん今までの本能寺の変の内容とは異なりますが、同時に、今回の今までのテーマから、人の絆や、時代の流れということがあり、信長自身が、自分っはその絆を疑ってしまいまた、疑心暗鬼になり、そして時代の流れからずれてしまっていたことをよくわかっていて、それが本能寺の変になって、最後にそれを思い出したということではないでしょうか。そのことが信長の最後の場面の「笑顔」担っていたのではないでしょうか。今までは「光秀にできるはずがない」という事でしたが、今回は「秀吉こそが次の時代の主役」ということを信長がいうのは、本能寺の変の描写でもなかなか珍しいのですが、今回の「豊臣兄弟」では、そこに違和感を感じないということになります。

まさに、もう一人の主人公が今回亡くなったという衝撃が、今後どのようになるのでしょうか。