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「くらしのノウド vol.5」を実施報告

2026.07.03 05:39

先日、「くらしのノウド vol.5」を開催しました

第5回のテーマは、奈良県生駒市にある「まほうのだがしやチロル堂」。

ゲストには、合同会社オフィスキャンプ代表/クリエイティブディレクターであり、チロル堂の共同代表でもある坂本大祐さんをお迎えし、子どもも大人も自然に関われる駄菓子屋の仕組みや、その背景にある考えについてお話を伺いました。

チロル堂は、2022年度グッドデザイン大賞も受賞した、 少し不思議な駄菓子屋さんです。

子どもたちは100円でガチャを回し、出てきた「チロル札」を使って、駄菓子を買ったり、ごはんを食べたりできます。

ただ、そこにあるのは「安く買える」だけの仕組みではありません。

「子ども食堂」という名前には、必要としている人に届きやすくなる一方で、行くことに恥ずかしいと思い、少し気後れしてしまう子もいる。

そのため、チロル堂では、「ガチャで当たった」 「今日はラッキーだった」と思いながら、子どもたちが気兼ねなく来られることが大切にされています。

その裏側では、大人が食事をしたり、お酒を飲んだり楽しんでいると、気づけば、子どもたちの時間をそっと支えている。

そんなチロル堂では、大人が寄付をすることを「チロる」と呼んでいるそうです。

誰かを助ける、という言葉にすると少し構えてしまうことも、「チロる」という言葉になると、日常の中で少しだけ誰かに手渡すような、やわらかい関わり方になるのだと感じました。

また、坂本さんのお話の中で印象的だったのは、「場をあえて定義しすぎない」 という考え方です。

坂本さんが関わる奈良県東吉野村の「オフィスキャンプ東吉野」は、移住のきっかけを生み出してきた場所でもあります。

ですが、オフィスキャンプ東吉野を「移住相談窓口」として打ち出してしまうと、移住を考えていない人にとっては関係のない場所に見えてしまうかもしれない。

同じように、チロル堂も 「子ども食堂」ではなく「駄菓子屋」として開いているからこそ、いろいろな子どもたちが自然に訪れることができる。

機能や対象を明確にしすぎないことで、そこは誰かにとっての「専用の場所」ではなく、さまざまな人がふらっと立ち寄れる、開かれた場所になっていく。

坂本さんのお話を聞きながら、それはチロル堂やオフィスキャンプ東吉野だけでなく、ノウドひきふねを含め、 さまざまな場所をひらいていくうえで大切な考え方なのだと感じました。

質疑応答では、子どもたちがまた来たくなる仕掛けや、 子どもの目線に立った空間づくり、仕組みを続けていく上での難しさについても、実践者ならではのお話を伺うことができました。

今回はご事情によりオンラインでのご登壇となりましたが、画面越しでも坂本さんの言葉の熱量がまっすぐ伝わってくる時間でした。

トーク後の懇親会では、曳舟マップ掲載店舗でもある 「手作り惣菜なかむら」 さんと 「HOLLY day」 さんにご用意いただいたお料理を囲みながら、参加者のみなさんとも感想を共有しました。

「手作り惣菜なかむら」さんは、手作りのお惣菜と、出汁のきいたうどん、お酒が楽しめるお店。お料理はお持ち帰りもでき、昼飲みも楽しめます。

「HOLLY day」 さんは、1964年創業の喫茶店。先代から受け継がれてきた自家製サンドイッチやコーヒーとともに、ほっと一息つける時間を過ごせます。

どちらのお店も曳舟マップに掲載されています。 ぜひマップを片手に、曳舟のまちを歩きながら訪れてみてください。

回のお話の詳しい内容は、後日noteのアーカイブでもご紹介予定です。

坂本さんのお話やチロル堂の仕組みなど、Instagramでは書ききれなかった内容も、あらためて丁寧に残していきますので、そちらもぜひ楽しみにお待ちください。

ご参加いただいたみなさま、そしてオンラインで貴重なお話を届けてくださった坂本さん、本当にありがとうございました。

誰かの楽しみや安心につながる小さな「まほう」を、ノウドひきふねでも少しずつ育てていけたら嬉しいです。