嫌な思考なのに、なぜかそこへ戻ってしまう理由 2026.07.16 14:09 先日の柏マインドフルネスヨガのあと、生徒さんに感想を聞いてみました。「ネガティブな考えがふわっと浮かんだ時、私はそこにすーっと入っていこうとしていました」そして、こんなことに気づいたそう。「嫌な思考なのに、そこへ入っていくことを、どこか心地よく感じている自分がいました」と。なるほどな、と思いました。ネガティブなことを考えているんだから、本人は苦しいはず。それでも私たちは、同じことを何度も考える。あの時こうだった。どうしてあんなことを言われたんだろう。この先どうなるんだろう。頭の中で、何度も同じ道を歩く。脳は、何度も使ってきた思考のパターンほど辿りやすくなります。だから「心地いい」というのは、楽しいとか幸せという感覚よりも、慣れ親しんでいる感覚。知らない道より、いつもの道。たとえその先で少し苦しくなることを知っていても、気づけばまた、同じ入口に立っている。彼女がマインドフルネスヨガの中で気づいたのは、ネガティブな思考をしている自分だけじゃなかったのです。自分が、その思考の中へ入っていこうとする瞬間。「あ、今、私はここに入ろうとしている」そう気づいて、今に戻ってきたそう。私はこの感想を聞いて、マインドフルネスで大切にしたいことが、ここにある、と感じました。思考をなくすことよりも、自分がいつ、どんなふうに思考の中へ入っていくのかを知る。気づく。そして、戻る。自分の思考を少し離れたところから眺めることを、メタ認知と言います。自分を変えようとする前に、自分の中で起きていることが見えるようになる。いつも歩いていた思考の道。その入口が見えるようになる。「あ、今、私はここに入ろうとしている」そこに気づいた瞬間、初めて選択肢が生まれます。いつもの思考に入っていくのか。今に戻るのか。気づくことは、自分に選択肢を取り戻すこと。私はマインドフルネスの、こういうところが好きです。そしてこの感想を聞いて、生徒さんの気づく力の素晴らしさに感激しました。マインドフルネスの時間が、確かに届いていたのですね・・・