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小椋藍とフェルナンデス、ザクセンリンクでも表彰台

2026.07.17 12:26

MotoGP第11戦ドイツGP決勝 (ザクセンリンク) は、ポールポジションから全30周を走りきったマルク・マルケス(ドゥカティ)が2位に1.996秒差をつけて優勝した。マルケスはこれでザクセンリンクでの通算勝利数を10とし、ジャコモ・アゴスティーニが持つ同一サーキットでの最多勝記録に並んだ。トラックハウス・アプリリアの小椋藍とラウル・フェルナンデスがそれぞれ2位、3位でフィニッシュし、前戦アッセンでの歴史的ワンツーに続いて2戦連続のダブル表彰台を達成した。

「スプリントもメインレースも、両方とも自分が予想していたよりずっと良いポジションだった。本当に嬉しい。マルケスに次ぐ2番手でフィニッシュできて、自分の仕事はやり遂げたと感じている」。序盤4番手からアレックス・マルケスの転倒で3位に浮上し、残り6周でターン1からフェルナンデスをかわして2位でゴールした小椋は、レース後こう振り返った。「選手権では良いポジションにいる。直近3レースは本当に強さを見せられたと思う」


「今シーズン前半は自分でも高く評価できる。10点満点で10点だ。ここまで強くなれるとは思っていなかった」。小椋はこの結果、ランキング2位(194ポイント)に浮上し、首位ホルヘ・マルティン(アプリリア、208ポイント)との差を14ポイントに縮めて夏休みを迎えることになった。


このドイツGPの週末は、前戦アッセンの興奮の余韻の中で始まった。「自分はスーパーヒーローじゃない。ただ夢を追いかけるライダーだ。その夢を掴みたい」。


アッセンでのワンツーフィニッシュを「チームにとっても、ライダーにとっても、夢のような週末だった」と振り返った。「ブルノとアッセンではファクトリー勢より良い走りができた。だが厳しいシーズンはまだ続く。彼らの時代もまた来るし、我々の時代もまた来る。彼らより速く、彼らより強くなるために、ただ努力を続けるだけだ」と気を引き締めていた。金曜プラクティスでは「アッセンの時のような感覚がない。あそこでは全てがもっと楽だった。自分の好きな電子制御マップが使えていないせいで、フロントタイヤに問題を感じている」と、まだアッセンの好調さを取り戻せずにいることを明かした。


一方の小椋は「初日としては悪くない。明日の朝はセクター2と4に集中していく」と手応えを口にし、ザクセンリンクについても「速いコーナーの流れではなく、また違うタイプのサーキットだ。感触は変わらず、トリッキーな一戦になりそうだ」と短くコメントした。


フェルナンデスはより詳しく分析を続けた。「このサーキットは特殊だ。普通は右コーナーの方が多いのに、ここは完全に逆で左コーナーばかり。右側タイヤの温度を作るのが難しく、左タイヤを大事に使う必要がある」。「今週末の目標はトップ6以内でフィニッシュすることだ。今年は去年とは全く違う。期待を作りたくない。ただ仕事に集中したい」とも語った。この地では2024年にチームメートだったミゲル・オリベイラと共に良い結果を残せた記憶もあるといい、フェルナンデスにとって思い入れのあるサーキットでもある。


土曜のスプリントではドゥカティ勢に主導権を握られる苦しい展開となった。「正直、退屈なレースだった。スタートは良かったが、DJに抜かれてからはできる限り彼らについていくことしかできなかった。表彰台に乗った上位3人は我々よりずっとペースが速く、決勝でも強いはずだ。2つか3つの課題を修正できれば、また良いポジションで戦えるはずだ」とフェルナンデスは振り返った。「レースの最大の鍵は良いスタートを切り、速い選手たちについていくことだ。厳しいレースになるだろうが、自分にできることをやるだけだ」と日曜への意気込みも語っていた。


フェルナンデスにとって、この週末の3位表彰台は決して楽な道のりの先にあるものではなかった。前々戦チェコGP(ブルノ)の開催週に虫垂炎を発症し、レース出走すら危ぶまれる中で強行出走。アッセンでは土曜スプリントを制し、日曜決勝でも2位でゴールして、小椋がMotoGPで初優勝(2004年のタマダ以来22年ぶりとなる日本人ライダーのMotoGP優勝)を飾った歴史的な週末を支えた。アッセンを終えた時点でフェルナンデスは「今、選手権では首位に55ポイント差をつけられている。ザクセンリンクを終えて50ポイント差以内にできれば満足だ」と目標を語っていた。


今回のザクセンリンクでも、フェルナンデスは背中の痛みを抱えながらの走行を強いられた。それでも3位表彰台を掴んだ後、こう振り返った。「以前も言った通り、日曜日に自分の姿が見えれば良い兆候なんだ。今回も本当に嬉しい。レース前は誰も表彰台争いができるとは予想していなかった。トップ5あたりを狙うつもりだった」。そして「同じように仕事を続けていければ、常にトップ5にいられるはずだ。ただ地に足をつけて、週末を通してこのように取り組んでいく必要がある。そうしなければ表彰台では戦えない。楽しむことも大事だが、後半戦に向けて何を改善できるか考えることも大事だ」と気を引き締めた。


これまで王座を争ってきたアプリリア・レーシングのマルコ・ベッツェッキは、予選中のクラッシュで鎖骨を骨折し、スプリント、決勝ともに欠場した。手術は成功しており、8月7日開幕のイギリスGP(シルバーストン)での復帰を目指す。この欠場でベッツェッキはランキング4位に後退し、首位との差は22ポイントに開いた。一方、ムジェロ後には首位と100ポイント以上の差をつけられていたマルケスは、ザクセンリンクでの勝利で18ポイント差の3位まで押し上げてきている。


前半戦を終えたランキングは、首位マルティンから5番手までがわずか24ポイントの中にひしめく大接戦となった。フェルナンデスもこのトップ5圏内への浮上を目指す位置につけている。トラックハウスの陣営は撮影の最後に「サマーブレイク」の掛け声とともに笑顔を見せた。ランキング2位の小椋、僅差の首位攻防を演じるマルティンとマルケスを含めた混戦模様のまま、MotoGPは8月のシルバーストンで後半戦に突入する。


Courtesy of SuperFile Trackhouse MotoGP Team ("In The House S02 | Round 11 - Grand Prix of Germany")