日本代表、フランスに15-42で完敗
2026年7月18日、ネーションズチャンピオンシップ2026第3戦が国立競技場で行われ、世界ランキング11位の日本代表は同4位のフランスに15-42(前半15-28)で敗れた。
モールから5トライ、空中戦でも劣勢
試合はフランスのペースで進んだ。同代表が奪った6トライのうち5トライがラインアウトモールを起点としたもので、日本は最後までこの弱点を修正できなかった。加えて精度の高いキックを軸にした空中戦でも上回られ、こぼれ球を起点に失点を重ねる展開となった。
後半途中から出場したリーチ マイケルは、モールと競り合いの局面が「大きく試合に影響する」と敗因を分析。ゲームキャプテンを務めたワーナー・ディアンズも、自分たちの反則が相手の望むラグビーを許してしまったと振り返った。
エディー・ジョーンズHCは空中戦について、フランスに明確に上回られたことを認めた上で、ウイング陣の身長差を踏まえた対策の必要性を語った。一方でディフェンスラインの一貫性やスピード、ブレークダウンでの対応には手応えを示し、この3試合で着実な進歩が見られているとも述べた。
大塚壮二郎、伊藤龍之介ら若手が奮闘
苦しい敗戦の中でも収穫はあった。アマチュア選手ながら先発に抜擢されたPR大塚壮二郎(関西学院大)は前半36分にトライを記録する活躍を見せた。SO伊藤龍之介(明治大)も高いスキルを披露し、フランスのファビアン・ガルティエHCから技術とスピードの高さを評価された。後半から途中出場でキャップを得たUTB上ノ坊駿介(神戸製鋼)も落ち着いたプレーを見せている。
ジョーンズHCはこれらの若手について「信じられないほど素晴らしかった」と絶賛し、今後大学と連携しながら高いレベルでの経験を積ませていく意向を示した。
勝利のフランス、ガルティエHCは手応え
一方、5週間にわたる夏のツアーを白星で締めくくったフランスのガルティエHCは、日本について「スピードがあり、ディフェンスが難しい時間帯もあった」と一定の評価を口にしつつ、自軍が事前に用意した戦略通りに試合を進め、セットプレーで優位に立てたことを勝因に挙げた。あわせて、5週間の遠征を通じて42人の選手全員に出場機会を与えながらチームとしての一体感を保てたことに満足感を示した。
次戦は8月8日、花園でオーストラリア戦
日本代表のネーションズチャンピオンシップ前半戦は1勝2敗で終了。次戦は8月8日、花園ラグビー場でのオーストラリア戦となる。
リーチは「ハイボール、モールディフェンス、そしてラック周り。そこをしっかりやれば、勝てるんじゃないかなと思う」と前を向いた。網走合宿での修正を経て、エディー・ジャパンが掲げる「超速ラグビー」がどう進化していくか、次戦に注目が集まる。
Photo by Akito Mizutani / SportsPressJP
TEXT:Atsuhiko Nakai / SportsPressJP