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にゃんにゃん探偵チャーリーの冒険 ~ザ・ゲーム~・第9話 『祭祀王、穢れ、あるいは一年神主』

2026.07.19 00:20

 先日、改正皇室典範が参院本会議で成立してしまいましたが、国会議員の中には、神武天皇を歴史上の実在人物であることを前提とする、スピった思考を基に議論する人がいたようです。また、「歴史上、女性天皇は一人も存在しなかった」という発言をする議員もいました。そのような人は歴史の教科書を読んだことがないのでしょうか? それとも、特定のカルト教団にでも入信しているのでしょうか?

 さて今回はまず、天皇(及び天皇家)を民俗学的なフィルターを通し、別角度から眺めてみましょう。そのフィルターを通すと、天皇(オオキミ、スメラミコト)は宮廷儀礼を執り行い、祖霊や天津神・国津神を祀る〝祭祀王〟としての要素が強いことがわかります。実際、天皇が自ら政治の前面に立った時期は、「建武の新政」など限られた時期にとどまっています。日本では、豪族による合議制から武家政権(封建領主)へと政治の担い手が移り変わり、明治期まで政治を担っていました。天皇は祭祀王としての象徴的身体を有していましたが、実際の政治権力は思った以上に限定されていました。また、天皇という祭祀王は、最高神である天照大神を先祖霊として祀っている以上、日本国民の精神的な祭祀の中心、いわば全国民の氏子総代としての側面も持ち合わせています。つまり、今まで何の儀礼や祭祀に参加したことがない、その辺の男系男子(36~38親等も隔たりがあるような馬の骨)を養子に迎え入れたとしても、祭祀王としては何の役にも立ちません( J = G =フレーザーの『金枝篇』では、祭祀王という存在の成立条件や、その重い役割が詳しく論じられています)。

 そのような聖的側面を持つ天皇家に手をかけてしまった(むしろ牙を剥いた)高市早苗は〝穢れ〟を負った存在になりました。それも超特大級の穢れです。日本人のメンタルは極度に穢れを嫌います。どちらかというと無神論を支持している私でさえ、葬式から帰ってきたときは体に塩を振りかけますし、神社仏閣などの聖域に訪れた際には手水舎で手を洗い、口をすすぎます。

 高市が海外でトチ狂った行動をとったり、国会や会見で平気で嘘をついても許されてきたという事実は、あらかじめ高市は生贄と定められ、悪法を可決するという「祭り」が終われば、穢れを負った存在として切り捨てられる──現代版の〝一年神主〟だったからかもしれません(だからといって、まるで同情心は湧きませんが)。

 私はたまに、チャーリーを本気で聖獣や神獣の類ではないかと錯覚することがあります。無神論を支持している私ですら、合理的な説明がつかないことがあるからです。

 穢れなき我が家のマスコットのために、今夜も美味しいご飯を用意しなければ。あっ、どうも。岩崎(チャーリーの飼い主)です。