テムズとともに 英国の二年間 読了
徳仁親王著【テムズとともに 英国の二年間】読了。
今上天皇が学生時代(1983年から2年間)英国のオックスフォード大学に留学された際のご学友との日常や、テムズ川の水運史のご研究の日々、ヨーロッパ諸国でのご経験を綴られたエッセイ。まだ【天皇】になられる前の、一学生としての異国での貴重な経験や見聞きしてお感じになったことを率直に綴られている。
文章はとても丁寧で読者にわかりやすく、語られている数々の留学中のエピソードからは陛下の誠実で思慮深いお人柄が滲み出ている。
また、一学生として学んだ2年間という貴重な時間【自由】の重さ、いずれは日本国の象徴となられるお覚悟なども垣間見ることができる。
また、本書内で表現されているイギリスの中世の風情を色濃く残す美しい街並みや人々の様子は、私自身去年1週間滞在したロンドンの景色と重なる部分もあり、懐かしさと共に読ませていただくこともできた。
現在、【水問題】において世界的な第一人者であられる陛下の水へのご関心のご遍歴の一端を本書で垣間見れた事も興味深く感じた。
また、あとがきで
『遠くない将来、同じオックスフォード大学で学んだ雅子とともに、イギリスの地を再び訪れることができることを願っている。』
とお書きになっていたのだが、その願いが叶い、2024年6月にお二人でお互いの母校であるオックスフォード大学を訪れておられた事はなんとも微笑ましく嬉しいニュースだった。
この時、オックスフォード大学のコンヴォケーション・ハウスにて、皇后雅子さまへ「名誉法学博士号」が授与され、1991年に同学位を授与された陛下と共に、お二人揃ってガウン姿を披露されたのはいち日本国民として大変嬉しい出来事だった。
このように素晴らしい両陛下が象徴としていらっしゃってくださる事は、大変誇らしい事だと改めて思った。
note記事 2026年5月26日より