Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

【知 識】住友林業とマゼックス 林業向け運搬ドローンの普及を加速

2026.07.23 00:35

住友林業とマゼックスは、林業向け運搬ドローンの普及を加速させ、スマート林業を推進する。

住友林業はマゼックスが販売している新型運搬用ドローン「軽助(かるすけ)」シリーズを、自社ネットワークを通じて林業事業体へ紹介し、マゼックスは製品説明や導入・運用を支援する。今後、住友林業は自社の森林経営で培った知見やユーザーの声をマゼックスに共有し、必要な機能や運用面での改善点を提案していく。マゼックスはこれらのニーズを開発に反映し、林業現場での実用性を高めていく。

マゼックスが開発した新型の運搬ドローン「軽助」は、住友林業と共同開発した国内初の林業向け運搬ドローン「森飛(もりと)」シリーズで培った技術と現場ノウハウが活かされている。林業現場では苗木に加え、獣害防護ネットやツリーシェルターなどの資材、食料品や飲料水の運搬にも活用できる。

住友林業とマゼックスはこれまで国内初の林業向け運搬ドローンとして「森飛」を共同開発した。住友林業は四国社有林の急傾斜地で計4万本の苗木を運搬する実証を重ね、マゼックスはその結果をもとに気候や地形条件が厳しい山間地でも安定して物資を運搬できるドローンを開発した。2020年2月の「森飛」発売以降、林業用ドローンの年間販売台数で2年連続国内トップシェアを獲得する(※)など、林業現場で高い評価を得ている。

「軽助」は「森飛」よりも、さらに「導入しやすい価格」と「現場での使いやすさ」を追求した。「軽助25」は現行の「森飛25」と同等の積載能力を維持しながら、価格を263万円(税抜)から190万円(税抜)に抑えた。「森飛25」と比べて機体面積を約64%小型化し現場で扱いやすくなった。バッテリー2ペア(4本)を交互に使用・充電する設計にし、少ないバッテリー本数で連続飛行できる。1ペア(2本)のバッテリーで飛行している間にもう1ペアの充電ができるため、作業リズムを崩さずにドローン運搬できる。

日本の林業は戦後に造成した人工林の多くが伐採期を迎えている一方、担い手不足や就業者の高齢化、急傾斜地での作業負荷が課題です。林野庁の「令和7年度 森林・林業白書」によれば林業従事者の高齢化率は25%、労働災害発生率は全産業平均の約10倍と高水準にある。

再造林や保育作業の現場では苗木や資材を森林現場まで人力で運搬するのが負担になる。特に林道から距離のある場所や車両が入れない急傾斜地などの危険箇所を何度も往復する必要があり、作業者の身体的負担や安全面に対する課題がある。これらに対し、運搬作業をドローンに置き換えることで、人力作業の負担軽減や転倒・滑落リスクの低減、作業時間の短縮などの効果が期待できる。


※ ESP総研(現:未来トレンド研究機構)調べ


製品名および会社名などは、各社の商標または登録商標です