Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

【エルネア二次小説】亡き人との約束

2019.03.18 12:00

こんばんは、あずさです(´ᴖωᴖ`)

亡き親友のマドックさん、ヘトヴィヒさん、仲のいいキュカさん、

亡き父のイグナシオくんと龍騎士になる、という約束を交わし、

約束を果たすヴァディルくんの話です。

子供の頃のヴァディルくんが出てきます。

ただの妄想小説なので、見たい方だけどうぞ。

それではご覧下さい。


ある日、みんなでいつもの様に朝食を食べている時だった。

いつもの様に朝食を食べ、両親は働きに行き、オレは学校に行き、遊ぶ。そんな平凡な日常が待ってると思った。


でも。今日は父ちゃんの様子がおかしい。

何がおかしいかって父ちゃん、何度も何度も咳をするんだ。

「ゴホッゴホッ……ゲホッ……」

「父ちゃん……どうしたの?具合悪いの?」

「あぁ……少し風邪を引いてね……大丈夫、寝てれば治るよ」

「そう……?無理しないでね……」

「あぁ、心配してくれてありがとうな、ヴァディル」

そう言って父ちゃんは2階に登っていった。

「あぁ……そろそろ……寿命か……」

2階に行く途中父ちゃんが何か言っていたけど、

よく聞こえなかった。


夜。お家に帰って来ると、何だか2階が騒がしい。

沢山の声が聞こえてくる。泣いている声だった。

何だろうと2階に上がってみると。


―――――父ちゃんが、苦しそうにベッドに寝ていた。


周りには、しずにしんでんって所の人と、母ちゃんや、妹のミリアや、沢山の人がいた。家族はみんな泣いてた。

母ちゃんがオレに気づいた。母ちゃん何で泣いてるの?

悲しい事でもあったの?

次の母ちゃんの言葉で、オレは絶望した。


「―――イグナシオくん、死んじゃうって……グスッ」


――え?


嘘だよね、母ちゃん。


ねえ、嘘って言ってよ。


父ちゃんが死んじゃうなんて、そんな―――


「ヴァディル……」


父ちゃんが掠れた声で、オレを呼んだ。

目に涙を貯めながら、父ちゃんのそばに行った。


「父ちゃん……嘘だよね……?死んじゃわないよね……?」

「ヴァディル……ごめんな……嘘じゃないんだ……」

「え、あ……」

「……ヴァディル」

「……なぁに?父ちゃん……」

「大人になったら……大人になったら、皆を守るために、龍騎士になってくれないか……?」

「え……なんで?」

「……父ちゃん、エルネア杯に参加したけど、負けちゃっただろ?

だから……父ちゃんの代わりに、なって欲しいんだ……」

「……分かったよ。父ちゃん。父ちゃんの代わりに、りゅーきしに、なるよ……グスッヒグッ……」

「ヴァディル……頑張れよ……父ちゃんはいつでもヴァディルを、見守って、る、から……」


そう言って、父ちゃんは亡くなった。

オレは次の日も、その次の日も泣きまくった。

父ちゃんが昔にくれた、お守りを握りしめながら。


それから大人になった俺は、ノーマと結婚した。

ソロサバル家には俺の親友のマドックさんが居た。

マドックさんは、親友兼舅となったのだ。

俺はマドックさんの妻、キュカさんとも仲が良かった。

結婚式にはマドックさんとキュカさん、お袋、大親友の

ヘトヴィヒさんなどが出席してくれていた。

マドックさんは嬉し泣きしていた。俺はこの時、とても幸せだった。


なのに。


昨日、ヘトヴィヒさんが亡くなった。

その数日後、マドックさんが亡くなり、

その次の日にはキュカさんまで亡くなった。

ヘトヴィヒさんは龍騎士までにはなれなかったものの、

勇者になるという俺にとってはかなり尊敬の的の人だった。

そんな人が亡くなり、姑舅のお二人まで亡くなった。

もう俺はこの時、気持ちは絶望しかなかった。

今年は、白夜の年。

そう、俺も参加するエルネア杯が開催される年だ。

ヘトヴィヒさん、マドックさん、キュカさん、親父との約束を果たす為。俺はエルネア杯で優勝して、バグウェルに勝って、龍騎士になるという約束を今果たすのだ。その為には絶対優勝しなければ。


俺は絶望の気持ちに負けず、エルネア杯にでた。

無事に全試合勝ち、勇者になることが出来た。

後は、バグウェルに勝つだけだ。絶対に……勝つんだ。



バグウェルとの対戦、当日。

王立闘技場にバグウェルが降り立った。すごい迫力だ。

陛下からのお言葉を貰い。

「この龍人を闘技場の床に叩き伏せてみせよ!!」

俺は「陛下の仰せのままに!!」と言って対戦が始まった。

俺はバグウェルと戦い、瀕死ながらも何とか勝つことが出来た。

俺はバグウェルにドラゴンドロップを貰い、国王から

龍騎士の称号をいただいた。

観客席から沢山の歓声が響いた。俺は、手を振りながら

亡くなった親父、友人達に心でこう言った。


ねぇ、親父。

マドックさん。

キュカさん。

ヘトヴィヒさん。



俺、優勝したよ。龍騎士になったよ。



……約束、果たしたよ。みんな。



これからもガノスで俺の活躍……見守っていてください。




いかがでしたか?ヴァディルくん、沢山の人達が亡くなって、とても可哀想でしたね。これからは見守られながらノーマちゃんやアカリナちゃんと過ごしていくのでしょうか。


それでは今回はここまで。

( 'ω')ノシサラバ