CENTREのオリーブ。
内装を設計してくださった方から開業祝いにいただいたもので、とても大切にしていました。
というのも、開業したばかりの右往左往する私は、
「オリーブの面倒を見る」ということまで手が回らず、
コロナ禍に揺れるお店の状況を表すように萎れさせてしまいました。
失敗ばかりの当時の私は、目の前の暗雲をくぐり抜けるのに精一杯で、
支えてくれてるスタッフも、オリーブも、疲弊させていました。
はっと我に気づき、萎れたオリーブの枝葉を手入れし、
土を変え、栄養剤を置き、毎日少しずつ水を与え、
毎日の営業の中で確実に元気を取り戻してくれました。
当時のスタッフも、一緒に手入れしてくれました。
傷ついているけれど、まだ死んでない。
その過程に、このオリーブはCENTREそのものだと感じていました。
そんなこんなでオリーブとともに歩んで6年。
完璧な歩みではないけど確実な成長。
一緒に6周年を迎え、これからもがんばろうねと言っていた矢先。
先日のある朝、私が出勤すると、オリーブの鉢は、夜間の通行人の蛮行で、酷い状況でした。
もう、救うことはできないとすぐにわかりました。
酷すぎて、悲しすぎて、憎すぎて、涙も出ない。
理不尽に感じることはたくさんあります。
私がどれだけ大切にしているものも、誰かにとっては目の前を通り過ぎる一瞬のものでしかない。
どんな気持ちでその人がオリーブにその行為をしたのか、楽しいお酒だったのか、苦い気持ちのお酒だったのか、何もわからない。
その人にとってはなんでもないこと。私にとっては大切なこと。
その人にとって大切なこと、私にとってなんでもないこと。
もしかすると、私も知らずに誰かにそんなことをしているかもしれない。
複数の人生の交差点の中で、当たり前のことかもしれません。
だからこそ、改めて、人に優しくありたいです。
お客様が大切にしていることを、大切にしたい。
スタッフが大切にしていることを、大切にしたい。
それぞれの大切を、大切にしたい。
わからないかもしれないけれど、わかろうとしたい。
CENTREは、そんなお店でありたいです。
CENTREのオリーブはもうありません。
2026年の夏の日に、大切なことを考えることができました。
追伸
Xで #CENTREのオリーブ で検索していただき、「最新」タブから順に下っていただくと、オリーブの在りし日の姿が残っています。
この機会にぜひ見てあげてください。