自分の文章の中で、先生が一緒に山を登っていた朝
今朝のオンライン英会話レッスンで、ちょっと不思議で面白い体験をしました。
昨日書いた蓼科山の登山記。せっかくだから先生にも聞いてもらおうと、朝のうちにChatGPTで英訳してもらい、石だらけの山の写真を見せてから朗読を始めたのです。
先生が写真を見て、「ロッキーマウンテン!」と言いました。そして朗読へ。
プロなら7分で読めるらしい英文も、私が読むと話は別。難しい単語がなかったこともあり、直されることもなく、私はひたすら「淡々と、淡々と」読み続けました。途中でお経を唱えているような気分になりつつも、止まりません。(笑)
そして気づけば、レッスン終了まであと1分。
英会話レッスンなのに、15分間ひたすら自作の登山記を音読して終わる時間。会話らしい会話はほとんどできませんでした。
ところがレッスン後、先生から思いがけないメッセージが届きます。
「あなたの声を聞きながら文章を追いかけていたら、すっかりその言葉の世界に引き込まれて(没入して)いました。書いてある一行一行が鮮明に目に浮かぶようでした」
メッセージを読んだ瞬間、ハッとしました。
先生は、私の声と英文を追いながら、文章の中で私と一緒にその山を登っていたのだと気づきました。
思えばあの記事には、身体で感じたことを、そのまま置くように書いた部分がたくさんありました。
Rocks. Rocks. And More Rocks.(岩、岩、また岩。)
One step. Check. Another step. Check.(一歩踏み出し、確認。もう一歩踏み出し、確認。)
絵本のように短く繰り返される言葉。
それを自分が日本語で捉え、AIが変に飾り立てることなく「情景がそのまま浮かぶクリアな英語」に訳してくれた。そして、それを本人の声で淡々と音読した。
いくつかの要素が重なったことで、言葉が「説明」ではなく、誰かをその景色の中へ連れていくものになったのだと思います。
探り探り英語で自分の文章を読んでいる私自身もまた、日本語で書いたときとは少し違う場所から、もう一度自分の歩いた道をたどり直していました(自分の文章で「再登山」していたような感覚です)。
先生は、感想と質問をしてくれましたが、レッスン終了になってしまいました。続きは次のレッスンに持ち越しです。
自分の体験を言葉にして、その言葉の中に誰かを招き入れたら、その人が本当に入ってきてくれた。
言葉は、ただ情報を正確に伝えるためだけにあるものではない。
誰かに、自分が歩いた道を一緒に歩いてもらうこともできる。
随分長い朗読になっているなと思いつつ、時計を見てしまうと集中が途切れるので、ひたすら読んだ時間。
会話の勉強(時間配分)としては壊滅的だったけれど、なんだかとても豊かで、面白い朝でした。