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この道往けば act2

湯尾峠 Reverse 中編

2019.01.30 04:45

これぞ古道の姿

北側は観光地化されていて若干の萎えがありましたが、南側はありのままの古道です。

この光景が見たかったのですよ。

深坂峠の塩津街道(古代北陸道の枝街道)に匹敵する道の広さ。

それもそのはず。

塩津街道は歴史はあれどあくまで枝街道ですが、湯尾峠のあるこの道は北陸道そのものなのです。

五畿七道の一角である北陸道はやはりちょっと別格です。

序盤の勾配は明らかに車両通行を全く考えていないつくり、要するにしんどい(笑。

いやぁ体力落ちてるわ。

鍛えなおさないとね。

なだらかな斜面にへばりつくような道。

三ヶ所山へ向かう登山道としても利用されているようですが、これは非常に気持ちがいいですね。

勾配も落ち着いてきて、歩きやすいです。

標高は低いとはいえ、展望には優れている湯尾峠。

これは北川では見られなかった特長です。

峠付近に城があったとのことですが、この展望も理由でしょうね。

敵陣が良く見えそうです。

この季節、色が一緒で九十九折れがわかりにくい!

もちろん現地では直ぐわかりますが、写真だとわかりにくいのです。

ここは第一ヘアピンです。

一段目から見上げると上に平場があるのがわかります。

文字通り一段レベルアップというわけですね。

ヘアピン鉄板の構図!

いいねぇ。

これが出来るヘアピンはいいヘアピンなんですよ。

Rが小さく勾配差もある。

琴線に触れるヘアピンです。

2段目の奥にはなんかあるな・・・

これは期待できるな。

北側にもあったからなぁ・・・。

石垣きた!!

湯尾城由来のものなのでしょうが、街道の峠にある城としてふさわしい風格を持っていたことがわかります。

この規模はそうそう峠ではお目にかかりません。

石垣の先で3段目に折り返します。

段数こそ少ないですが、九十九折れの典型ですね。

上に行けば行くほど狭くなります。

石垣続いてます!

そして一番下は少々崩れかかっていたようですね。

こちらの方が整然としています。

振り返れば時代劇そのままの峠道

この景色はきっと数100年変わっていないのでしょう。

まさに歴史の道、大切に残していただきたいものです。

最後は九十九折れの一部ではなく鞍部へのカーブです。

緩やかな尾根の中でも最も低い部分に古道は吸い込まれていきます。

カーブの手前にはこんな石標がありました。

史跡境界

いわゆる文化財保護法の史跡を仕切る境界を示していると思ったのですが、この風化具合から考えて恐らくはその前身である「史跡名勝天然記念物保存法」の遺物の可能性があります。

こういうのって他の場所でも残ってるんですかね。

いざ入城

やはりまずはお地蔵様にご挨拶。

前回もお顔を拝見できずでしたが、今回も再び・・・。

なぜかいつも冬なんだよね。

峠の光景は本編を見ていただければ、わかると思います。

この6年でも景色はほとんど変わっていませんでした。

まぁ若干、廃れてはいましたが・・・。

こちらの案内板も健在・・・、とは言いがたい状況ですがまだ役割を果たしています。

そう、今回僕は前回のやり残しを回収しなくてはならないのです。

古峠を探さなくては!!

見下ろす形は初めてですね。

しばしさらばだ、現湯尾峠。

ここから僕は・・・、

更に深い歴史の旅に出ます!

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