旧国道27号 丹後街道 小浜ー上中 国道303号の謎編
さて、ここで清水川(しみずがわ)という北川の支流を渡ります。
この辺りで違和感に気付いたら、あなたはオブローダーとして道路探索者として素晴らしい感覚の持ち主。
僕は実は全く気付けませんでした。
奥の山並みの様子がおかしいことに。
東に向かう今回の旅、ここまで接近すれば正面に見えるのは倉見峠のはず。
しかしあの奥に見えているのは別の山並み。
あれは水坂峠方面のはず。
なぜあそこが見えているんだ?
これはおかしいな。
ただ道としては間違いなく一連の道。
間違えるなんてことはないと思うんですが・・・。
これはもしや国道303号の旧道なんじゃ・・・。
そんな嫌な予感がよぎります。
上中は交通の要衝、国道303号の終点があるので油断ならん場所です。
しかし道自体は完全に同じ道。
この道の雰囲気というのは案外重要です。
違う道というのは作り手が違ったり歩いた人が違ったり、そんなもので醸し出す雰囲気がまるで変わってくるのです。
おいおいやめてくれよ。
目指す方向はそっちじゃないんだよ。
これは本格的に離れだしたぞ。
そろそろ引き返すかしないとまずいかもしれません。
国道とはいっても、国道27号ではなく国道303号。
右に行けば寒風トンネル旧道です。
どうなったんだろう・・・?
鯖街道じゃないんだよ!!
国道303号と重複中の国道367号は現在の鯖街道として有名な道。
我らが丹後街道とはちょっと違う・・・。
こいつで戻るとしましょうか。
福井県道218号新道安賀里線
(しんどうあがりせん)
にもかかわらずこの県道には旧道が見当たらないのです。
こういう道は大抵あるんどな。
もともとかなり直線的だったんでしょうか。
これはやはり旧道は無かったと考えるべきなのか?
旧道があるならこの辺りで合流しそうなものですが、それも無し。
やっぱりないのかな。
県道同士で一瞬ぶつかって方向を変えるこのパターンて、ありそうであんまりないんですよね。
なんにせよ、乗りかかった船です。
ここは県道218号をトレースしてやりましょう。
いや、わかる人だけわかってください(笑。
右に見える旧道っぽい道はただの歩道。
その上にも道があるんですが、これは法順寺の参道のようです。
紛らわしい道はあれど旧道はない・・・。
振り返ればこの状態。
そしてふと気付く。
歩道は旧道じゃないとは限らないんじゃないか?
実際はもっと緩やかに交差点として直角に曲がっていたんではなく、カーブしていたんじゃないか?
とするならば・・・
今までの道はもしかして丹後街道を辿っていたんじゃないか??
しかしこの先、あの顔を出してきたらいよいよ怪しい。
来るのか?どうなんだ??
日枝神社(ひえだじんじゃ)
ちなみにこの西側には極楽寺(ごくらくじ)というお寺もあり増す。
怪しくなってきたぞ・・・。
あ・・・
この道絶対丹後街道の続きだわ
証拠はないがなぜか確信。
道がそういってるもん。
後は机上調査だな・・・。
かつてはもっとうねってたのを直線的に直した?
ここはまだ調べが及んでいません。
正面はいつの間にか狭まり、峠の雰囲気。
もうゴールは直ぐそこです。
今回の旧道探索はここまで。
ここから先は倉見峠のエリアです。
ここの旧道はちょっとややこしいのでもうちょっと机上調査をしてからにさせていただきましょう。
やはり国道303号との交差点付近が気になりますが、川に沿う地形と考えればこういう形もあっても問題なさそうですね。
この部分に関しては今後も机上調査を進めます!
追記!
旧国道27号に関する航空写真が見つかりました!!
色々漁ってたんですが、これという部分がなく困っていたんですが、ついに確信部を取れた写真を見つけたので是非ご覧頂きたい!
こう見るとかなり道がわかりやすいですね。
さらにわかりやすくするために、補助線をつけてみましょう。
赤と青で示した道。
この青を旧道というには違和感が凄いというのは皆さんも感じる所でしょう。
しかし、ここに見えませんか?
もう一つの道筋が。
これは見つけちゃったね。
現在の地図と照らし合わせるならば・・・、
こうなるはず!!
ところどころ今道がない区間があるので、無理やり繋いでいます。
ここに関しては改めて、じっくりやる必要がありそうですね。
これは完じゃないですな・・・。
そしてその他区間で残す県内区間は高浜町内、小浜市内、そして倉見峠区間。
一筋縄では以下なそうですが、じっくりやっていきましょう!
以上、旧国道27号 丹後街道 小浜-上中編
続