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この道往けば act2

旧国道27号 丹後街道 美浜ー三方 中編

2018.09.08 07:48

いかにも街道らしい灯籠が現れました。

この辺宿場なんてあったかしら。

気山宿なんてあったっけ?

見慣れない人にしてみれば、こんな田舎道の何が珍しいのかと思われるかもしれません。

しかし、我々は知っています。

この細さの道が市町境を跨いで続くのは街道以外ほぼ無い

比較的新しい市道や町道などはぶつぶつと切れますが、街道はかつての幹線道路くねくねしながらも繋がるのです。

この辺りは確かに田舎ではありますが、いわゆる山間部をほぼ通らないルートとなっています。

椿峠から倉見峠までの細長い平野に忠実に道が作られています。

耳川(みみがわ)三角州、宇波西川(うわせがわ)、はす川と絶妙に河川を乗り継いできています。

だからこそのこの一連性。

ここまで平野が続くということが嶺南では意外なのです。

狭くても郵便局。

ここでも健在です。

時々、来るこういう景色がいい。

左のお寺の石橋がいいアクセントです。

めっちゃでかいお寺だった!!

というかここあそこか。

現道でいつも気になっていた神社。

その総門がここにあるというのが、街道としての矜持と言えるでしょう。


無位山(むいさん)臥龍院(がりゅういん)

龍臥す寺とは凄い名前ですが、それもそのはず、こちら曹洞宗大本山永平寺(えいへいじ)の直轄寺なのです。

総門と山門の間を国道27号現道がぶち抜くというなんとも気の毒な状況になっていますが、仏教的おおらかさで許して下さったのですかね。

銀行もあります。

恐らくこの辺りがかつての三方の中心だったのでしょう。

現在より少し東側だったと判断できました。

ここで県道と接続。

福井県道144号三方停車場線

(みかたていしゃじょうせん)

灯籠いっぱい立ってますね。

こっちは丹後街道じゃないはずですが。

こっちが丹後街道なんですが・・・。

案内は何も無いな。

アピール下手の日本人とはいえ、もう少し声出してもいいんじゃないか。

何の変哲もない田舎道になってるじゃないか。

ここで非常に大きな道にぶつかります。

今来たのはトラックの後ろの細い道。

ここで合流することとなるのは・・・、

国道162号

敦賀までここから延々と国道27号と重複になる道の最後の姿。

目に焼き付けておかねば。

国道162号と国道27号の交差点は五叉路となっていて、基本は新旧国道27号、そこに国道162号が合流しているイメージです。

そして三方小学校、三方中学校の前を通り抜けて再び現道側に方向転換します。

小中学校があるというのも旧道のチェックポイント。

この辺りはもろです。

県道の西側から一瞬東側に入り、直ぐに西側に戻ってきました。

まぁ風景的にはほとんど変化はありません。

西に行っても東に行っても道幅は同じ。

相変わらずの街道サイズです。

こっちも長閑でいい雰囲気です。

くねくね感は増していますね。

この辺りでは若干現道から離れます。

旧道らしい独自路線ですね。

ここで再び現道に復帰する準備を始めた旧道。

元はこの右の路地のレベルだったんでしょうね。

新しいものが正義が道の世界。

致し方ありませんね。

ここで再び現道と合流、一本目が長すぎただけで二本目、三本目は旧道としては普通です。

ここから暫くは現道との重複区間となります。

再び東へ降りる道が現れました。

これが旧道です。

早速いってみましょう。

この旧道継ぎ接ぎではあるんですが、なんて言いますかね。

「一連の道」感が凄い

走ってるだけで一連の道なんだという確信が持てます。

こういう道は意外と少ないですよ。

雰囲気が良く残っているということです。

ここで微妙に古そうな橋を渡ります。

串子橋(くしこはし)

はす川の支流である串子川(くしこがわ)に架かっています。

現道の橋も同名なので旧串子橋とするのが正解かもしれませんが、改修されているのでそんな雰囲気もあまり無いですね。

善光寺!?

長野の??

と思いましたが、近くに同名のお寺があるようです。

何の繋がりがあるのかと思いましたよ。

ああいう錆びた看板がいかにも旧道の雰囲気を演出してくれます。

いい風景だ、もう少しで現道に復帰するはず。

気持ちよく走れる旧道ってあんまり無いんですよね。


そして写真撮り損ねましたが、再び国道27号との合流を果たします。

しかし再分離のときは直ぐにやってきました。

やってきましたが・・・、

は??

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