旧国道8号第11弾 坂井ー福井 後編
福井県道5号との一瞬の邂逅の後、すぐさま旧道は橋を渡ります。
幸橋(さいわいはし)
この幸橋、1862年に初代が架橋された非常に歴史の古い橋。
しかしこの時点では国道8号の前身である「北陸道」の橋ではありませんでした。
旧北陸道の橋はこの橋の一本下流側の九十九橋(つくもはし)で、こちらは福井城下で足羽川(あすわがわ)にかかる唯一の橋として、戦国時代から数々の文献に残っています。
それ以外にも、半分石造、半部木造という庄堺橋形式(勝手に命名)の橋だった伝えられていて、葛飾北斎の描いた「諸国名橋奇覧」にも「ゑちぜんふくゐのはし」として描かれています。
話を幸橋に戻しますと、この橋は大正8年に国道18号に指定され、その年内に国道12号に指定しなおされています。
そして昭和27年の国道再整理の際に、現在の国道8号に指定されています。
その後、昭和43年に福井バイパス福井区間の開通に伴い、国道8号からの指定が外れたようです。
大正、昭和の激動の時代の交通を支えた橋、敬意をもって渡りたいと思います。
右は福井鉄道福武線公園口駅(こうえんぐちえき)。
公園はもちろんかの足羽山公園ですよ。
さようなら、福武線(左奥)、福井県道28号(右折)
こんにちは、福井県道180号東郷福井線(とうごうふくいせん・レポ未・左折・起点)
はじめましてよろしくね、福井県道229号福井鯖江線(直進・起点)
つまりここで、鯖江-武生編のスタートでお世話になった福井県道229号にスイッチするわけですね。
継ぎ接ぎだな・・・。
いかにも古い国道!
片側1車線のこの姿が良い。
町で生きている姿もいいですが、やはり我々の趣味的にはこっちのほうがしっくりきます。
一回目に付くと、ずっと気になりますよね・・・。
ちなみに福井市では先述の九十九橋より北を橋北、南を橋南と呼び分けることがあります。
ここはもうばっちり橋南のエリアですね。
しかしここはかなり市域南部、もうそろそろ終わりが近づいています。
南の鯖武平野との境はあってないようなものなので、その範囲はあわら市から旧武生市まで延々と続きます。
こういう地形は旧道探しにくいんですよね。
むしろ山道のほうがヒント多いので・・・。
ここからは敦賀市内に至るまで、片側1車線の道となります。
まぁ登坂車線はありますけどね。
福井県道182号三尾野別所線
(みおのべっしょせん)
凄く普通の県道なので語るところがありません。
凄く普通の県道です(笑。
福井県道181号東郷麻生津線
(とうごうあそうづせん)
国道8号ではなくこちらが終点というところがポイント。
古い県道の指定がバイパス開通以前なら、こっちが国道8号だったわけですから当然といえば当然です。
こういうのもチェックポイントですね。
次はこちら。
福井県道32号清水美山線
(しみずみやません・レポ未)
清水町も美山町も現在は福井市の一部となっています。
平成の大合併の結果ですね。
この道にも気になるポイントが一つあるので、またチェックしたいですね。
ちなみにここから一瞬重複します。
ちなみに写真には撮り損ねましたが、もう一本県道と交差しています。
福井県道253号清水麻生津線
(しみずあそうづせん・レポ未)
こちらは一転、突っ込みどころ満載の道。
いずれレポしてやりましょう。
なぜこうなったか小一時間問い詰めたい道です。
しかし直線的な道です。
さすが旧一級国道、貫禄が違います。
福井県道191号鯖江浅水線
(さばえあそうづせん・レポ未)
番号の大きい県道からより若い番号の県道が起終点となっているという状況も、旧道チェックポイントですね。
国道からの格下げ県道はその分番号が大きくなるので、このような状況が起こりやすくなります。
福井県道225号も同じです。
こうなればゴールは直ぐそこ。
これでかなりの部分の旧道を網羅できましたね。
あとは遠いか厄介か(笑。
地図をご覧ください!
遠い坂井-あわら間と厄介な春日野道区間。
春日野道区間は全区間廃道が想定される気合入った道です。
雪のない冬場が狙い目かな。
12月頃勝負かけたいと思います。
今は・・・死ねる・・・。
しかし大分網羅してきましたね~。
27号も合わせて県内全域いけそう。
あとは奥越もかな?
こっちも考えてみよう。
以上、旧国道8号 坂井-福井間編
完