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この道往けば act2

敦賀跨線橋

2018.08.01 09:18

地元の良い橋って案気付かないですよね。

正直子どもの頃印象に残っていて、通ったからふと思い出したという程度。

しかしこの橋、よくよく考えたら只者ではないような・・・。

そんな橋をご紹介します!

レポスタート!

国道8号現道

わが町、敦賀市には国道8号が2本走っています。

現道を8号、敦賀バイパスを「バイパス」と呼んで呼び分けてますが、今回の橋はもちろん現道の方です。

今回紹介するのはこの位置に存在する橋。

見ての通り川はありません。

ちょっと特殊な位置に架かっています。

JR敦賀港線(つるがこうせん)

2018年現在、休止線という扱いになっている路線です。

踏み切りにもガードレールが設置されているなど、普通の状況ではありません。


しかし実はこの敦賀港線、終点である敦賀港駅までの開設は明治15年まで遡り、JR北陸本線の最も古い前身一部だった歴史があります。

北陸に鉄道が敷設された最も古い路線だったのですが、今はこの通り通る電車はありません。

そこを跨ぐのが、この橋だというわけです。

意識してなかったけど、この橋やっぱちょっと変わってるよね・・・。

こいつアレと一緒か。

アレを見てからここを思い出したんだけど・・・。

アレとは有名物件である津興橋

あそこは鉄道橋をそのまま道路用に転用してるので納得ですが、ここは最初から道路橋として採用されています。

そして思いっきりスキューしてます。

古い橋の特徴でもありますが、ここは非常に古いバイパスという性格を持っている道。

なんせ国道8号としては2代目なんですから。

敦賀跨線橋(つるがこせんきょう)

それがこの橋のお名前。

言われてみればここ以外に、敦賀に高速以外で跨線橋ってなかったかも。

逆はいっぱいありますが。

そして意外と若い・・・。

若いったって還暦オーバーですが。

昭和30年代にわざわざこの橋の形式にした理由が気になるところです。

バイパスがあるとはいえ、国道8号は北陸の大動脈です。

この短い橋なのに、歩道がないのでなかなか渡れません(汗。

死が高速で横をすり抜けていく・・・

多分こんな異質な橋が今まで気付かれなかったのは、ガードレールの高さと暑さと妙にマッチしてるからなのか。

あまり違和感ないんですよね。

まぁセンターにガーダー出っ張ってないのも大きいです。

振り返ればこんな感じ。

奥にあるのは金ヶ崎隧道の現道です。

やっぱりリベットいいよね。

これ大好き。

スチームパンク的な雰囲気満載ですよね。

民家も近いなぁ。

というかあそこのおうちうるさいだろうなぁ。

トラックひっきりなしですからね、この道。

そしてここ、泉暗渠編でも触れていたりします。

あの奥の渡っているところがそうですね。

この辺りも油断ならないエリアです。

さて、橋というのはやはり下から見上げねばなりません。

橋の下にワープ!

紛れもなく下路ガーダーです。

なぜこんな形式なのか、これはこれから色々調べてみたいと思います。

これ形式としては中路に近いものなのかな・・・?

この辺は詳しくないのでよくわかりませんが。

下路でいいんだよね・・・?

下が休止しようとも、その間を跨ぐ橋の存在価値は変わりません。

旧一級国道の実力を遺憾なく発揮しているこの剛健さ。

素晴らしいものです。

初代金ヶ崎隧道有する初代、敦賀跨線橋有する2代目、そして現役の3代目。

それぞれがそれぞれの個性を持つ国道8号。

その歴史を改めて感じることが出来ました。


以上、敦賀跨線橋編