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この道往けば act2

鹿児島遠征第4弾 飯牟禮隧道

2018.07.08 05:45

まだだ、まだ終わらんよ!

はい、鹿児島遠征まだ終わりませんよ(笑。

折角の機会は有効活用しなくては!


というわけで、次は隧道レポです。

実はここ、ネットでチラッと見たことしかなかったのですが、なかなかツボを付いてくるお姿だったのです。

これは是非とも紹介したいということで、この機会を利用したのです。

なにはともあれ、

レポスタート!

さて、ここは鹿児島市を離れて、西へ十数キロ。

日置市(ひおきし)

鹿児島市とはお隣同士の関係にあります。


そして今いる道は県道です。

鹿児島県道37号伊集院日吉線

(いじゅいんひよしせん)

まぁ正直あまり土地勘はないんですが、伊集院も日吉も平成の大合併によって誕生した日置市を構成する旧町名ですね。

純日置市県道ですが、そういう理由があるようです。

そしてここが目的の隧道。

これは怪しいですよ。

新しい道に隧道は無いのに、一箇所だけぽつんとある隧道記号。


こういうのは面白みの無いカルバートか、超個性的な異物か。

そんなギャンブルが楽しめる場所です。

さぁ行って見ようか!

さて、この県道は結構交通量がありますが、こちらへ曲がる車はほぼいません。

つまり古い道の可能性が高い。

これはそもそも期待大です。

そしてこいつがその道。

奥に車あるじゃねえかと言われそうですが、あれはこっちでの移動に使っているレンタカーです。

急遽借りたんですが、軽ってやっぱりいいね。

セレナちゃんには悪いですが、探索時はやっぱこういう方が・・・。

隧道への目印はこの看板。

これを探してれば間違うことはなさそうです。

もう一つの目印がこのソーラーパネル。

こいつが良く目立ちます。

緑に埋まるソーラーパネルとトラス橋ってなんか近未来的というかなんというか。

この探索の非常に印象的な光景です。

ああ、あるわ。

これはある光景。

というか陰影で見えないだけで、もうすぐそこにあるのがわかります。

おおおお!!

これは当たりだ!

昭和初期の作と見て間違いないでしょう。


古いコンクリートの醸し出す雰囲気がたまりません!

しかしそれはそうと・・・、

なんというホームベース!!

めっちゃ五角形なんですが、この隧道。

アーチ部が直線的と言いますが、角が立っているといいますか。

こういう形式はあまり見た記憶がありません。

洞内もなんか五角形。

そして狭い。

離合なんて100%不可能の完全一車線です。

振り返ればこんな感じ。

やはり狭さと角ばった印象が目立ちます。

徒歩で入ってみたので、車が来ないか心配でしたが、結局一台も来ませんでした。

あの奥の車は一日限定相方のデイズちゃんです。

洞内はコンクリートで覆われています。

しかし基本粗悪なようで、ぽろぽろと崩れてきている印象を受けます。

実際の明るさはこんな感じ。

中央に一箇所だけの照明ではこの辺りが一番暗いですね。

まぁ怖いレベルではありませんが。

延長54mのこの隧道、気がつけば直ぐ反対に達してしまいます。

ものとしては粗悪ですが、そこはコンクリート。

現役らしくちゃんと仕事をしています。

抜けて振り返ります。

おっとこっちには扁額があるじゃないですか。

ようやくお名前を紹介できそうです。

飯牟禮隧道(いいむれずいどう)

この辺りの地名ですが、難読といっていいでしょう。

そしてその下の竣工年にも注目です。

昭和6年5月竣工

やはり昭和1桁、戦前隧道です。

この変態的な形、納得です。

こっちはますます五角形。

手掘り隧道で五角形というと観音掘りという技法がありますが、ここはコンクリートだしなぁ。

どういう意味があるかはいまだに謎です。

ただのおしゃれ?

ちなみに隧道はこんな立地です。

左の道も気になるなぁ。

旧道ということはありうるとは思います。

この辺りは低い尾根が横たわっている地形なので、尾根の回避は難しそうですし。

非常に長閑。

こういう立地の隧道はいいですよね。

地区に溶け込んでる感じがして。


・・・雨だと印象変わるんだろうなぁ。

ジブリ映画に出てきそう。

大きな道に出たのでここでレポは終了。

右に曲がれば先程の県道37号に戻れます。

この五角形、もう大好き(笑

非常に印象深い隧道となりました!


以上、飯牟禮隧道編