保坂暗渠
今回の保坂周辺のレポはこいつのおまけに過ぎない
そう言い切っても過言ではないほど、この取り残しは痛恨でした。
前回は雪に閉ざされていた旧保坂橋、その至近にまさかこんなものがあったとは。
まずは見てくれ!
レポスタート!
よっこらせっと。
何を焦ったのか、降下地点の写真をとり忘れるという渾身のミスを犯していますが(汗)、ここはあると分かっていればそれほど悩む場所ではありません。
地図に載っている渡河地点、正にそこにこの物件はあります。
ここを滑り降りれば、上の写真の位置に出ます。
冷たいんだろうなぁ・・・。
そしてここで振り返れば・・・、
これを見逃してら悔しいでしょ!
剛健なイメージですね。
築堤を貫く水路暗渠としては非常に状態が良く残っています。
罠山谷暗渠にもひけをとらないのではないでしょうか。
レンガ積みと石積みの絶妙な隙間。
それでも破壊されない両側の壁も凄いですが。
これは素晴らしいの一言。
現役国道の下にもこんな物件があるから、この趣味は辞められません。
しかしこの暗渠、なんと明治23年竣工というから衝撃です。
これをレンガ橋梁とした場合、国内最古のレンガ橋という名誉が戴冠されるのですが、どの資料を見ても「コルベルト」(暗渠のこと)とされているので残念ながら・・・といったところ。
この規模になったらほとんど橋と変わらないんですけどね、構造的には。
というわけでうちの書庫分けも「隧道、謎の穴」でいかせていただきます。
フラッシュオフだと確かに橋よりも穴の雰囲気。
しかしここで長靴よりも水位が上にきたので撤退(汗。
12月の水はさすがにきっつい!
水位というよりは流れが速いので、水が足にぶつかって長靴の中に流れ込みそうになってるのです。
先日の雪の影響か・・・。
ちなみにこの国道367号の前身は明治の馬車道である「若狭街道」です。
馬車道が現在の片側1車線になっても改修されず残ったのは、ひとえにここが築堤で、そして暗渠だったから。
通常の橋なら道幅が足りず架け替えられていたところですが、築堤の上面を削れば広さが確保できたというのが大きかったと思われます。
建築、設計者、ナイスチョイス。
素晴らしい判断だ!