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この道往けば act2

浦見坂 前編

2017.10.12 00:58

以前紹介した幻の道。

浦見川(うらみがわ)

そこには確かに伸びる道が一本残っていました。

当時の姿はほとんど残っていないでしょう。

しかしそこに峠があったのなら。

想いを馳せにいきたくなるのが人情というものでしょう。


ちょっと特殊なRevenge編

レポスタート!

さて、前回は福井県道244号を使って峠の東側から攻めましたが、今回は若狭梅街道から西に入る町道を使います。

この本編はこちら!

峠の西側へ回り込むのはそれなりに遠いです。

緑が広域農道若狭梅街道(わかさうめかいどう)。

紫が浦見川。

そして赤が前回探索経路。

青が今回のアプローチです。

地図の右下。

梅街道から分かれた直後の町道部分。

気持ちのいい夏の蒼穹の下、車を走らせます。

左がやけにすっきりしてるでしょ。

さっきからちらちらフレームに入り込んでるやつ。

今回のレポとも無関係ではありません。

水月湖(すいげつこ)

三方五湖の中で最大の面積を誇る汽水湖です。

二重底の湖と呼ばれていて、水深6mまでは普通の淡水湖、しかしそこより深部に行くと酸素を全く含まず硫化水素を多分に含んだ汽水が滞留しています。

固定の泥は酸素を全く含まないので、深部では緑色硫黄細菌の天下となっているようです。


前述の通り、深部の水が拡販されることがないため年縞という白と黒で現れる極めて信憑性の高い環境変動データが得られる湖底を得られます。

水月湖は前述の特徴に加え、断層の影響で年々沈降していて、決して湖が埋まらないという奇跡的な条件が揃っているということで、年縞の世界基準に認定されています。

切追集落(きりょうしゅうらく)

集落に入ると道は一段狭くなります。

この先はほぼほぼ行き止まり。

先細りは目に見えています。

明らかに人里離れていく湖畔の道。

奥に見えているのは虹岳島(こがしま)という半島状に突き出したいわゆる鼻です。

対岸から見ると本当に島のように見えます。

なんか見えてきた!

ここは知る人のみぞ知る秘湯・・・

虹岳島温泉(こがしまおんせん)

日本秘湯保存会にも登録されている一件宿。

時間できたらこういうとこもいいなぁ。

そしていかにも歩行者用の看板がありました。

左はかすれてて読みにくいんですが、行きたい方向は左だったりします。

さぁどれが正解だ??

左(というか直進)は道幅的には古い道の要素を満たしていますが、峠に上ろうという気概が感じられません。

湖畔の港への道という印象を受けます。

となれば向かうべきは右!

若狭自然歩道(わかさしぜんほどう)

近畿自然歩道とは別に町が指定している道のようです。

観光歩道ですが、いまいち知名度が・・・。

この山際に素直に沿う道の作りは、歴史を感じるに足るものです。

新しい道は我が物顔で直進しますが、古い道はちゃんと周りに合わせます。

ここは後者。

実はどちらも嫌いではありませんが、後者の方がどちらかといえば好きですね。

若狭といえば梅だよね。

この辺で探索すると必ず映り込む梅の木。

天を突くシルエットがけっこう好みです。

ここで分岐!

チャリは左らしい。

しかし僕が行くべきは直進です。

なぜなら・・・、

ここが浦見川だからさ!!

しかしこの橋、いい立地に架かってやがるぜ。

ちょっと寄り道だ!

目立つペイントはサイクリングコースの案内でした。

三方五湖の周遊コースはここを右折するようです。

久々子湖(くぐしこ)と水月湖(すいげつこ)を結ぶこの水路は周遊するにしても貴重なルートです。

浦見川歩道橋(うらみがわほどうきょう)

そのまんまのお名前ですね。

まぁ名前は重要ではありません。

架かっている場所が重要なのです。

いい景色!

夏の樹勢が強力すぎて、視界はそこまで広がりませんが、それでもいいものです。

この見え方は水路上からじゃないとありえないですからね。

あそこがかつての峠!

スカイラインは明らかに鞍部を示しています。

緑に覆われていてもわかります。

疑いなくあそここそが峠といえます。

そしてこれが浦見川を見下ろした姿。

いかにも湖面のような雰囲気です。

川とは言いつつ、湖同士を繋ぐ水路ですので、ほとんど流れはありません。

さて、それでは先へ進みますか!

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