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この道往けば act2

信越遠征第5弾 大峰峠 前編

2017.09.14 01:30

千国街道(ちくにかいどう)

国道148号の前身であり、塩の道として知られる街道です。

信濃や甲府といった内陸国では塩は貴重品でした。

「敵に塩を送る」の慣用句でも有名ですが、一説によるとこの塩を送った道が千国街道だとも言われています。

まぁこの話自体後年作られたものだとする説もありますが。


そんな千国街道の特徴は海から山へのルート設定。

当然、峠は多く存在します。

前回紹介した佐野坂峠葛葉峠もその一つ。


大峰峠(おおみねとうげ)

千国街道の最高標高地点。

レポスタート!

大峰峠への入り口は、葛葉峠からの峠道から現道に復帰した地点。

つまり旧道から見ると直進に当たる道です。

地図をご覧ください!

一連の県境付近の千国街道を前身とする道の中で、最も北にあるのがこの大峰峠。

姫川から離れて独自路線を行きます。

一見すると国道の旧道のような接続地点ですが、そういう歴史はないようです。

あくまで千国街道の旧道。

そして現役県道です。

新潟県道483号山之坊大峰小滝線
(やまのぼうおおみねこたきせん)

起点から終点までお世話になります。

猛烈な登り。

この時点でも葛葉峠とは本気度が違います。

頑張れセレナちゃん。

若干焦げ臭さすら感じます。

新し目な橋がありました。

普段なら特に気にしないところですが、この立地だと旧橋が流されたのかと心配になります。

さすがに調べませんでしたが。

舗装に亀裂こそ入ってますが、立派な1.5車線県道。

離合も出来ますし、山間ならこれで十分なレベルです。

ただこの近くには某有名サイトでオブローダーたちに衝撃を与えた新潟県道もあるので、油断は出来ませんが・・・。

いくつか民家も見えます。

手入れも行き届いていますので、生きている集落です。

こういうのを見るとほっとする自分がいます。

やはり日本人ですね。

しかしいつも一緒にいた姫川からは慣れるのは少し不安です。

暴れ川とはいえ、彼女(姫ですからね)のおかげで上越国境の中でも有数の低い標高のまま新潟入りできたのです。

彼女なき今、我々は自力で登らねばなりません。

本気出してきた。・

何の案内もなく幅員減少。

こりゃ本気だな。

起点周辺のこの辺りは山之坊といわれてるみたいですが、この地名は「さとり」という妖怪を髣髴とさえます。

黒尋坊(くろじんぼう.くろんぼう)や「やまんわっぱ」という別名を持つこの妖怪は飛騨、美濃、甲府、相州などの話が有名ですが、中間部であるこのあたりでも聞こえます。

確かになんか出てきそうですね・・・。

うねるようなカーブ。

こういう3次元的な道は嫌いじゃありません。

乗ってるほうは確実に酔うでしょうが。


奥に映っているのはもしかして学校のあとですかね。

そういう建物に見えますが・・・。

現地ではそこまで気にしていませんでした。

いくつかの林道が分岐しています。

ここはヨロイ岩という場所まで連れて行ってくれるようです。

興味はありますが、一旦パス。

いつか分からない次の機会を待つとします。

幅員は広がったり狭まったり、典型的な山岳路線の様相を呈してきました。

付属物も少なく、非常にシンプルな道の作りです。

時折出てくる集落はどれも生きているようです。

なかなかな場所ですが、古くからの街道筋には間々あること。

国道には近いですしね。

日が翳ってきた・・・。

タイムリミットは近い!

急がず、けれど素早く探索しなければ・・・!

正面の尾根が目に見えて低くなってきました。

しかしまだ油断は禁物です。

これは枝尾根に過ぎず、実際はもっと奥に本尾根が控えているのです。

こういうので一喜一憂していては、峠探索は勤まりません。

しかし古い集落には味のあるものが多いですよね。

この右のコンクリートのコレはなんなんだろう。

上に蛇口みたいなの付いてますが。

消防関係?

空が近い。

一件峠にも見えますが、その手前で道は右に急カーブして登っていきます。

いわゆる九十九折れの一部ですね。

そして曲がった先では・・・、

道の色が変わった!?

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