信越遠征第4弾 葛葉峠
さて、前回の探索で使用した県道がありました。
さらっと流しましたがこの県道、普通の県道とは違う由来があります。
旧国道県道
国道というのは古くとも立派な規格で整備されます。
新道が整備され、旧道に落ちたとしても、その規格は変わりません。
その道に価値があるならば、県道として残されるということも十分にありうるのです。
今回はそんな中でも、ちょっと微妙な形で残っているものを御紹介。
レポスタート!
ここをそのまま通行止めに左折すれば、旧国界橋です。
今回目指す峠はここを右折。
通行止めではありません。
確かに一昔前の国道の香りがします。
ちなみに看板の蒲原温泉(がまはらおんせん)というのは7.11水害で被災し廃湯となった温泉です。
現在は野湯となっているとのことで、僕らと同じにおいを感じるアウトドア名温泉好きの間では微妙に知られる存在となっているみたいです。
どこの世界にも足を踏み外す奴はいるもんですね・・・。
これだけの規模のものはあまり見かけられません。
さすが日本の裂け目ですね。
現道の国道148号は、最近新刊を発刊された大御所から「日本一長いロックシェッドを持つ国道」との認定をうけている道路。
旧道も当然シェッドが犇いています。
上とあわせて、防御が本気です。
葛葉峠(くずはとうげ)
それがこの県道に聳える峠の名前。
聳えるというより横たわるって方がニュアンスとしては近い。
のっぺりした峠です。
通称、塩の道、海から山に繋がる道です。
空に飛んでいきそうなヘアピンカーブ。
これ実際に飛んだらどこまで行くんだ。
高度感がえぐいです。
山間は日が暮れるのが早い。
日が当たらない場所に行くと夏の16時で夕暮れを感じます。
長野の夏ってなんかいいですね。
なんかいらっしゃる
白馬大仏(はくばだいぶつ)
白馬温泉内にある昭和44年に建立された大仏です。
しかし凄い場違い感があるのはなんでだろう。
かつては内部に入れて、絶景を見られたとのことですが、現在は立ち入り禁止となっています。
まぁ確かに絶景でしょうが、道を上り詰めるだけでもかなり絶景なのでわざわざという気も・・・。
気にはなりますが、立ち寄るほどではありません。
そのまま下ることとしました。
なんせこのヘアピンが気持ちいいもんで。
高度感が減り谷底に降りてきています。
横から道も繋がりだしましたね。
どうにもならんところにはエスケープルートすらないのが常なのです。
青看板が現れました。
我らが国道8号はこんなところにまで繋がっていると思うと感慨深いですね。
流石一桁、別格です。
鉄道との併用スノーシェッド!
シェッドに名前がついているあたりが、いかにこの施設を重要視しているかがわかります。
大事です、雪崩多いですもん。
この光景はもう峠とは呼べますまい。
麓の景色、人間界への帰還です。
再び登りが始まりました。
こういう立地だと峠が連続するのはそれほど珍しいことではありません。
しかしこの登りには違う理由があります。
現道との合流の為。
現道の方が高いところを走ってますからね。
旧道の方が寄り添いに行っています。
最後は普通に合流します。
葛葉峠は白馬大仏への目印として利用されることもあるみたいですね。
どれだけの人が目指すかは不明ですが・・・。
珍百景的な面白さはありました。
以上、葛葉峠編