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この道往けば act2

世久見峠 Reverse 後編

2017.07.03 08:12

順調に標高を上げていく道。

あまり高いという認識はありませんでしたが、それは車という文明の利器が惑わす罠。

歩けばやはり、峠は峠です。

まだ上に道あるな・・・。

本当に思ったより長い峠道。

車で走り慣れていると、やはり感覚狂いますね。

これはなかなか・・・。

桟橋に近い構造ですね。

一応下は沢なのか。

相変わらず名前は分かりません。

桟橋だよね・・・。

一般的に桟橋といえば海にあるものを想像しますが、この趣味で桟橋といえば一般的にこれ。

崩落地や崖などに、張り出すように橋状の平場を設けて、道を通す形態です。

一般的に海沿いの絶壁や山の高規格道にあるイメージですね。

第3ヘアピン。

これを切り返せば峠まで一気に近づきます。

ようやくゴールが見えてきた。

国道・・・

いや、もう言うまい・・・

若干見慣れた感もある屍は上部でも健在です。

木々がないところでは防ぐものもないのか、ぼっきり逝っていました。

駒止めの命にカウントダウンが始まってる・・・。

案外持つのか、もうやばいのか区別は付きませんが。

正常な状態ではないな・・・。

さすがにファミリーカーが突っ込んだらあかんレベルになってきました。

セレナちゃん留守番で正解だったな。

目も当てられない状況になること請け合いだよ。

落石倒木は一応どけられてはいるのかな。

林業従事者のお仕事かと思われます。

まぁとはいっても所詮は舗装路。

徒歩なら何の問題もありません。

熊鈴を軽快に鳴らしながら歩いていきます。

恐いといったらそれくらいですからね。

車じゃ直撃を食う立ち木も楽勝です。

セレナちゃんじゃフロントガラス割れるよ、スピード次第では。

トラバースしながらもじわじわ標高を上げていきます。

峠は近いようにも感じますが、なかなかその時は来ません。

焦らしてくれるぜ。

これはいい。

このこじんまりした感じが好きだ。

長く伸びるやつも捨てがたいですが、こういうこじんまりした奴はかわいいですよね。

盆栽に通じる魅力があります。

今は車を写すこともないカーブミラー。

このポールは正規品か?

色がえらいことになってるんですが。

オブローダーとしては入門編としていい道です。

第4ヘアピン、なかなか好いえぐり方です。

御興味がある方はここいいと思います。

怪我することもないし、その醍醐味が味わえます。

お近くの方、是非どうぞ!

反対向きの看板にはこれ。

これはつまり前編のゲートをさしているのでしょう。

つまりここは反対側の入り口付近だということ。

ゴールは至近!

辿りついたぜ!

世久見峠、着

標高203m、ちなみに字名でいうと世久見にあたりますが、三方五湖川の麓は世久津(せくつ)といいます。

しかしなぜかその境は峠ではないという不思議。

たまにありますよね、行政的な都合?

そしてここからは現役

ここまでは需要があるのです。

そして恐らく三方五湖側の人もここに来る為には、一度トンネルを通ってから登りなおすのでしょう。

大きな駐車場もあります。

ここへお参りする人が多いからこそ、ここまでが現役なんでしょう。

世久見峠の地蔵堂は今日も元気に今を生きています。

僕も手を合わせて、下り終えるまでの安寧を祈るとしましょう。

峠を境に現役と退役がはっきりと分かれる道

ここまではっきりとしたものも珍しいですね。

こちらの世界は我々だけのもの。

また遊びに来ようかな。


以上、世久見峠編