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この道往けば act2

第2次岐阜遠征第1弾 坂内広瀬の謎の吊り橋 後編

2017.05.06 10:34

さぁ、では渡ろうか。

吊り橋はテンションにも問題なし。

鋼鉄製らしい安定感があります。


あ、テンションて張力って意味ですよ。

テンション上がるって通じるの、日本だけですからね。

こうして見ると現役にしか見えない。

まぁ人道用の鉄橋は木造などと違って廃止されても、すぐにどうこうと言うものではありません。

ワイヤーのテンションが緩んだり、床版が錆びて穴があくまで、ごく普通に渡ることはできるでしょう。

廃橋でよく見られる「骨だけ」という状態が、木と鉄の耐久力の違いを如実に表しています。

前編で下から覗いても強度は問題なさそうでしたしね。

川幅は広がり、いかにも典型的な中流域の姿を見せる坂内川(さかうちがわ)。

この先の奥いび湖で揖斐川(いびがわ)と合流する木曽川水系の河川です。

上流側はくねってます。

上流部は八草川(はっそうがわ)と呼ばれる谷を作ります。

名前からやばそうだな・・・。

だいぶゴールが近づいてきました。

向こうが気になります。

どこだここ??

道はある。

いかにも古い線形。

これはもしかしてあれか?

旧道だな!!

となるとこの橋の目的がうっすらながら見えてきました。

かつてのメインストリートはこっちだったということは・・・。

国道から対岸の農地へ行くための吊り橋だった

そう考えるのが筋ではないでしょうか?

つうかそれとしか考えられない気がする・・・。

この赤い道が旧道。

こうみると対岸への道が見えてきます。

やはりこの線が濃厚そうですね。

国道からは吊り橋はこのような感じで見えています。

やはりこれなら自然です。

国道から分岐する吊り橋として、常識的な雰囲気といえますね。

さて、戻るとしますか。

吊り橋の安定感はまったく問題なし。

しかし現状の使用状況は皆無と言っていいでしょう。

盛り土に突っ込むような形になっていますが、だからこそかつてはここに畑(もしくは宅地)があったと考えればそれもしっくり来ます。

昔の地形を想像するのもこの趣味の醍醐味。

あくまで仮説ですけどね。

藪と古タイヤにまみれた吊り橋。

現役なのか廃なのか。

何の用途があったのか。

是非、あなたも想像を膨らませてみて下さい。


以上、坂内広瀬の謎の吊り橋編