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この道往けば act2

旧中島北橋 Revenge編

2017.04.28 01:03

そのRevengeの機会は案外すぐにやってきました。

雪によりその全貌が拝めなかった悔やまれる橋。


旧中島北橋(なかじまきたはし)

国道脇に佇むその姿は良く目立ち、廃橋らしい素晴らしい姿をしていました。

あれから2週間、もういいだろ??

レポスタート!

春ですよ!

ついに待ちに待った春ですよ。

雪に埋もれた遺構たちに再び日の光が当たります。

この機会を逃す手はありません!

こうしてみるといかにも旧道の線形ですね。

雪はこういう道では本当に線形を隠すな。

気をつけないと。

さて、参りますか。

旧道は短い。

雪がなければ何の障害もありません。

見ればみるほど良い廃橋

トラスや吊り橋ほど橋としての見栄えはしませんが、その経年が醸し出す雰囲気は只事ではありません。

時間は最高のエッセンスです。

なるほど、封鎖はこんなことになってたのね。

ちなみに僕は前回積雪時、跨いだつもりがガードレールの上に足を置いて、派手にすっ転びました。

捩れ倒れてたのね。

雪が無い時に見れば何のことはない話です。

よっこらせっと。

今回はお邪魔しますよ。

その為に来たんだから。

橋の上は春めいてました。

いやぁ春ですねぇ。

緑が芽吹いてますよ。

夏は想像したくもありませんね。

やはり親柱に情報はありません。

一時流行った銘板泥棒か。

それとも廃止と同時に剥がれたのか。

若しくは時間のいたずらか。

いずれにせよ、寂しいです。

草薮だけではなく、木藪まで侵食してくる橋としては最終段階手前の藪レベル。

大概、コケ⇒草⇒木⇒マント群落とレベルアップしていきますからね。

ここはマント群落(木と蔦の最悪コラボ)には達していなさそうですが、それ時間の問題かもしれません。

当然橋の上が森になれば、その重みによって崩落も早まります。

古い橋ではたまにある手すりみたいな欄干。

ここは車道のはずですが。

四輪車ならぶっ壊しそうな華奢さです。

僕はこの旧橋から見る新橋ってやつが大好きでしてね。

旧橋がなければ見ることができないアングル。

親子橋ならではです。

藪は西側に集中しています。

東側は藪を気にせず歩けそう。

茨がないのがありがたいです。

唯一の路面!

その他の部分は落ち葉が積もって土と化しています。

この部分だけ何があったかはわかりませんが、舗装が見えていました。

上流側には不法投棄禁止の看板がありました。

しかしこの藪に打ち勝ってここまで来るのは相当な猛者だな。

冬はああだし、そんな物好きもいるのかな。

河川名は杉野川(すぎのがわ)。

高時川の支流で土倉岳(つちくらだけ・1049m)を源流としています。

そう、あの土倉(つちくら・レポ未)です・・・。

よく見たらなかなかに凝った意匠の親柱

藪まみれにしておくにはもったいない。

良いデザインです。

アステカの遺跡みたいだな・・・

古代遺跡発見みたいな・・・

実際こんな感じなんだろうなぁ・・・。

振り返ってみると印象がまったく違うから不思議ですね。

藪のごたごたから開放され、堂々とそこにある。

季節、視点、天候、橋の印象を変える要素はごまんとあります。

橋は渡るのもいいですが、ベストアングルは橋上にはありえません。

しかし川は雪解け水がやばそうです。

しかしやはり足元はボロボロですね。

強度的にも錆びが大分回ってきています。

補剛材(でいいのかな、この斜の三角)の腐食が著しいですね。

まぁ最も風雨風雪に曝露する鉄材部分ですから仕方ありませんが。

ちょっと押せばポキッといきそうです。

現道からはこんな感じで一目で見えます。

今もなお、その姿を晒す旧橋。

僕は好きな光景です。

いつか橋上が森になり、撤去されるその日まで。

その姿を見せておいてほしいものです。

本当にいろいろあるなこのエリアは。

あえて今回の場所以外は記載のない地図を載せておきましょう。

ここだけで丸一日探索できますね。

魅惑の湖北エリア、是非お越し下さい(笑。


以上、旧中島北橋Revenge編