鵜之岩橋
高時川の吊り橋シリーズ最終編
高時川(たかときがわ)には全部で4つの吊り橋があります。
その個性的な吊り橋をこれまで紹介してまいりました。
北川橋
大宮橋
下野橋
そしてここが最後の一つ。
最上流部にかかる橋を紹介しましょう。
鵜之岩橋(うのいわはし)
レポスタート!
相変わらずのクオリティの滋賀県道285号。
もはや安定感すら感じます。
ここは4つの吊り橋の中でも最上流部。
とはいえ2番目の大宮橋はこの下流側の、案外すぐ近くにあります。
これが全体の位置関係。
非常にコンパクトに4つの吊り橋が並んでいることが分かります。
一日で全部制覇も、余裕で可能な距離感です。
目立ちはしませんが、確かにそこに佇む吊り橋。
味がある。
非常に味のある橋です。
機能美
そんな言葉が似合う実用性重視の橋です。
飾り気など要らない。
渡れればよい。
そう、橋とは本来その為にあるのですから。
地面に打ち付けられたアンカー。
もちろん直で打ち込まれているわけではなく、コンクリートブロックが地面の下に埋まっています。
耐久性としては十分でしょう。
看板は全て森に入るための注意です。
しかし・・・、
一番肝心なところが消えてるんですが・・・
これいいのかな・・・?
いったい何があるんだ・・・。
さて、早速渡りたいところですが、もう少しこの橋をチェックしましょう。
今回は子連れではない。
しっかり嘗め回すことができます(笑。
まずは下から拝見しましょうか。
しかし足場は少ない。
雪止め水が流れる高時川は足が速く、ちょっと長靴でも降りれそうにはありません。
足場が悪い!!
足滑らせると琵琶湖まで流されそうだな・・・。
まともな写真が撮れないぞ・・・。
錆びてはいますが、まぁ普通の裏側。
橋の構造がよくわかりますね。
橋の下に下りた理由はこの景色が見たいから。
よくここに橋架けようと思ったよね。
非常に豪快な姿。
上から見る印象とはまた違います。
さぁ、登ってきました。
渡ってこその橋です。
行くとしましょう。
こちらも欄干なし、手すりなし、当然のように耐風索(たいふうさく・揺れ防止のためのワイヤー)などありません。
しかし心地よい揺れ具合。
これが吊り橋の醍醐味ですよね。
川から溢れんばかりの雪解け水。
これこそ春の川の光景。
春の川はさらさらではなく、轟々と流れています。
雪国では。
栃ノ木峠付近を源流とする高時川は淀川(よどがわ)水系の最北端なんだそうです。
この水が大阪湾に流出するとは・・・。
不思議な感じがしますね。
そうこうしているうちに対岸に到達しました。
向こうと世界が違うな・・・。
こちらのアンカーも埋まっています。
そしてそのうえがそのまま道として使われていますね。
吊り橋を渡ったらもういっちょ橋
シンプルといったって吊り橋はやはり華がありますよ。
これぞシンプルイズベスト。
先にも道は続きます。
しかしこれはただの山道でしょう。
気持ちよさそうではありますが、先に進むほど興味はわかない道です。
・・・この右の木・・・
今気付いたけど、いかにも人工物っぽいんだけど・・・。
木橋の跡とか、木製電柱の跡とか・・・。
可能性あるなぁ・・・。
実はここ、交差点になっていて直進にもなかなかアグレッシブな道が。
まぁ登山道なら不思議じゃない勾配ですよね。
杣道なら特に。
こっちからの景色もいい!!
いや、個人的にはこっちのほうが・・・。
夏場ならほとんど同化してしまうでしょうね。
それほどまでに自然に溶け込んでいます。
山の世界と人の世界を分かつ橋
トロルいそうです。
以上、鵜之岩橋編
完