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この道往けば act2

北川橋

2017.03.26 02:24

高時川(たかときがわ)

淀川(よどがわ)水系姉川(あねがわ)の支流の一級河川。

栃ノ木峠を源流とし、長浜市内を南下し姉川に合流します。

姉川に対し、妹川という別名を持っている地域に密着した河川です。


そう、地域に密着した河川ということはあれが多いのです。

古くから川の往来には必要不可欠なあれ。

高時川の橋、いとおかし!

レポスタート!

まだ雪の残る長浜市内。

ここはかつて僕と熱い熱い暑いを繰り広げた道です。

滋賀県道285号中河内木之本線

高時川上流、中流域において、この県道は切っても切れない関係です。

起点から終点まで、ずっと高時川の傍を離れないんですから。


つまりこの川の橋を探索するにはこの県道のお世話にならないわけには行きません。

こいつに感謝する日が来るとはな・・・。

しかし目指す橋は県道に直接つながっているわけではありません。

そこから下る細い道の先にあるようです。

見えた!

ちなみに県道からも川側を気にしていれば目にすることは出来ます。

ただ県道らしからぬ道なので、運転者はしっかり前を向いていてほしいですが・・・。

ちなみに下流側にあるアーチ橋、川合橋(かわいばし・レポ未)からならばっちり横顔を拝見できます。

まぁ事後気付いたんですが・・・。

そしてはっきりと見えてきました。

規模は小さいながらも、その独特な形状はやはり目を引きます。

ここは自然歩道に指定されているみたいです。

しかしそんなことより・・・、

なんか妙なアンカーですが、・・・というかアンカーでいいんだよね。

地中の岩にそのまま固定してる感じですが・・・。

僕はこの金属トラスの主塔ってやつが好きでしてね・・・。

なんか鉱山的な手作り感があるわけですよ。

ラピュタの鉱山とかにありそうじゃないですか?

いや、ちゃんとしてるのは知ってるんですよ。

知ってるんですけど・・・。

なんかざっくり止まってるみたいに見えるワイヤー

このちょっと不安になる感じが好きです。

さびっさびだしね。

もとは青色だったようですが。

木製床版いいね!

人道用としては十分な強度をもっています。

軋みもないので、高所恐怖症でもなければ安心して通過できます。

ときどき写りこんでるうちの子達も余裕でした。

一番下の坊主はへっぴり腰になってましたが。

下流側に見えるのが河合橋。

シンプルなローゼ橋ですが、これはこれで味があります。

振り返って上流側。

この辺りは上流から中流域に差し掛かっています。

大見渓流(おおみけいりゅう)もその激しさをおさえて、終わりに差し掛かっている地点ですね。

美しい曲線の中間部を過ぎました。

吊り橋の曲線は、よくカテナリー曲線(懸垂曲線)と言われますが、これは誤解です。

実際にはカテナリー曲線と放物線の中間の曲線を描きます。

この橋のように床版が木製人道用で軽い場合はカテナリーに近くなりますし、逆に明石海峡大橋(あかしかいきょうおおはし・レポ未)のように大重量のものを吊り下げる場合は放物線に近くなります。

まぁぶっちゃけ計算は苦手なので式は良く分かりませんが。

西側のアンカーは小人の家にされてました。

これはいったい何の意味があるのか。

ただのおしゃれか。

当然2軒並びです。

この屋根の必要性は今も不明ですが、印象は残りました。


そういえばまだお名前をお知らせしていませんでしたね。

アンカー屋根の素敵な人道橋のお名前は・・・、

北川橋(きたがわはし)

非常に渋い。

いい味が醸し出されています。

しかし構造的に不安になるスカスカな主塔。

まぁ人道ようだからこそでしょうね。

車でこの使用はあり得ません。

資材節約にもなりますしね。

吊り橋にはありがちな観光地化もこの辺りには及んでいません。

こういう地域密着型の吊り橋って現代では貴重です。

高さ的には地味に怖い。

死にはしないでしょうが、確実に重症になることが想像できる嫌な高さです。

落ちないのはわかってますが、怖いもんは怖いですよ。

ありとあらゆるものが細い(笑。

逆に言うとそれだけ吊り橋という橋の構造は強固だということなのでしょう。

人を支えるだけならこれだけで事足りるのです。

考えた人凄いなぁ。

雪の人道橋。

周囲の景色とも合わせて、非常に印象に残る橋でした。

夏と冬に訪れました、どちらもいいものです。

是非皆さんも、住民の迷惑にならないように訪れてみてはいかがでしょうか。


以上、北川橋編