2017年度京都遠征第1弾 大波隧道
京都府北部が熱い
僕の住む福井県とは隣接するこの地域。
しかし県内の中央部にある敦賀市からは石川県と並んで微妙に遠いこの地域。
しかも仕事や用事で行く機会も少なく、なかなかここを目的に行かないと訪ねる機会の少ない地域です。
ですが我々としては気になるものを見つけたら行かなければなりません。
そこに何があるか。
ご覧頂きましょう。
レポスタート!
京都府舞鶴市(まいづるし)
福井県とは隣同士となる京都府北部の中心都市です。
軍港として栄え、敦賀市の古橋群や金瀬橋のように嶺南地域にも大きな影響を与えた街です。
そしてそれは現在の舞鶴市にも色濃く残っています。
「新」があれば当然「旧」もあるよね。
これは行く価値があります!
舞鶴引揚記念館(まいづるひきあげきねんかん)
引揚というのは戦争によって取り残された日本人を、シベリアや朝鮮半島から帰国させるために開始された帰還事業です。
昭和20年から33年までの13年間、全国で唯一フル稼働していたのがこの舞鶴港でした。
その記念館のすぐそばが探索のスタート地点となります。
その引揚記念館を背にすると、明らかに怪しい光景が。
・・・でもなんか、机上調査で見た景色と違う・・・。
非常に分かりやすい新旧の境目。
しかし非常にいやな予感。
車止めがあるということは、車道としては使われていないということですが・・・。
この手のパターンは過去に何度か経験してます。
聡明なる皆様なら既にお気づきでしょう。
現役施設化
やっぱりこのパターンでしたか。
しかし事前調査の段階では藪に埋もれた旧道を見ていただけに残念でなりません。
今も生かされているのは喜ばしいですが・・・。
矢筈積みが美しいですね。
大波隧道(おおなみずいどう)
昭和18年竣工、太平洋戦争真っ只中の完成です。
そもそも半島というのは本土防衛にとって重要な役割を果たす地形です。
舞鶴港と半島先端を結ぶこの道は非常に重要だったことがうかがい知れます。
鶴高冲
読み不明ですが、沖の異字体として使われているのなら、高く遠く羽ばたく鶴(もちろん舞鶴と掛けて)ということでしょうかね。
いろいろな意見があるようで正解は分かりませんでしたが。
こういうのを見ると本当に凄いなと感心します。
技術は決して嘘をつきません。
大波隧道配水池(おおなみずいどうはいすいち)
隧道の名前残してくれてありがとう!
無かったことにされることのほうが多いのに、こういう心遣いは嬉しいもんです。
さて、どう見ても通過は不可能なので、反対側へ回るとしましょう。
久々のワープ!
しかし大丈夫、すぐ分かります。
ものすごく目立ちますから。
こんなわかりやすいのもなかなか・・・。
隠す気はないということか。
相手にとって不足はないな。
歩道との段差はけっこうあるので、確実に痛い目見ます。
良くありがちな矢印の誘導反射板もありません。
カーブの曲がり口にあるので分かりやすいです。
ちょっと失礼しますね。
直線からの急カーブ。
緩和曲線など知ったことか!
いかにも昔の線形です。
やろうと思えばここまで車は入ることも出来そうですが・・・、
ここでシャットアウト。
しかし引き抜けるタイプなので、関係車両は入るんでしょうね。
刈り払いの差は歴然です。
過去の写真を見ればよく分かりますよ。
しかしあえて目はあわせない!
ちらちら見えてるものは魅力的ではありますが、凝視するのはマナー違反。
紳士的な態度で向かいます。(何の話)
こっちの方が廃隧道らしい
道の荒れ具合がそう感じさせるのでしょう。
施設としては向こうが正門、こちらは後門のようです。