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この道往けば act2

鷲崎越

2017.02.16 07:32

ここも峠だったのねシリーズ。

久々の福井県道、しかも敦賀市内にまだあったようです。

実はここ、僕としても気になっていた場所。

本当は名前のある峠だったんじゃないかという疑惑でしたが、このたびお名前が判明したのでレポにこぎつけました。


何はともあれ・・・、

レポスタート!

現在地は敦賀市沓(くつ)。

敦賀半島東岸の中央部あたりです。

敦賀三山の一つ、西方ヶ岳(さいほうがたけ・764.1m)の麓です。

地図をご覧ください。

青が現在の県道、そして赤が旧道。

非常に分かりやすい状態となっています。

当然今回紹介するのは旧道。

早速行きます!

左折するのが新道、やはり通行料はこっちのほうが圧倒的に上です。

まぁもともと冬場はそれ程、通行量の多い道ではありませんが・・・。


福井県道141号竹波立石縄間線

(たけなみたていしのうません)

白木峠で登場済みですが、あそこは分断区間の反対側。

同じ道の印象はありますが・・・。

いかにも山へ向かっていく地形。

峠を予感させる道筋です。

ちなみに右側はすぐに敦賀湾。

岬の名は小崎(こさき)といいます。

小崎を形成する小山は地図で見ると小さな丘ですが、実際は立派な山。

等高線が密で非常に急峻です。

県道はその脇をそろそろ登っていきます。

さほど標高は高くありませんが、平地よりは雪が残っている印象。

じわじわと標高を上げていきます。

ある程度の標高まできたら、丁度いいポイントまでトラバースするルーティングです。

ただ基本的に岬にはみ出た小山を越えるための峠道。

それ程標高も高くありませんし、距離も長くはありません。

鷲崎越(わしざきごえ)、着。

標高51m、低いように感じますがスタートが標高1,2mですから、比高としてはなかなかのもんです。

小崎の北にひょこっと飛び出た岬の名前が「鷲崎(わしざき)」と言います。

鷲崎のある鞍部を越えるから鷲崎越え、別名として沓(くつ)集落に抜けるので沓峠(くつとうげ)とも呼ばれるようです。

峠には小さな広場があり、お地蔵様がいらっしゃいました。

手を合わせていきましょう。

微妙に気付かれにくいところにいらっしゃいますね・・・。

訪れる人は少ないのか、少し寂れた印象・・・。

県道が旧道となっても、この道を守っているお地蔵様。

大切にしていきたいですね。

さて、実は下りは短いのです。

勾配としてはこちらのほうが急。

寄り道せず、一気に下りにかかります。

右手にあった鷲崎はすぐに後方に。

行く手に手ノ浦の海水浴場が見えてきます。

林道らしき道が分かれてますが、これは携帯の電波塔へのアクセス路のようですね。

確かにこの辺は電波悪そう・・・。

大きなカーブを曲がりこめば・・・、

壮麗なり、敦賀湾

そしてこの景色はこの旧道の終わりを告げるものでもあります。

これが新旧合流地点。

折角ですし、新道を通って帰りましょう。

このまま戻っても芸がありませんし。

こういう構図大好き

新旧道が仲良く並んでいます。

しかし別れは一瞬です。

鷲崎トンネル(わしざきトンネル)

新道を開通させるのに必要不可欠だったトンネルです。

2014年竣工のこのトンネル、まだまだ若々しいですね。

トンネルを使えばやはり一瞬。

そして出た場所は旧道からはかなり離れた位置です。

西寄りの山側ですね。

そして最初の写真の交差点に帰ってきました。

非常にシンプルな新旧道の構図です。

なにより、ここの名前が分かってよかったです。

敦賀の知られざる峠、また一つ掘り返すことが出来ました。


以上、鷲崎越編