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この道往けば act2

伊勢峠 魔境への門編

2016.12.13 10:17

ここから先はいよいよ魔境。

大谷隧道(おおたにずいどう)

県道230号の唯一の隧道です。

逆にこれだけ山奥の路線にもかかわらず、ここだけってのも驚きですが。

その代わり他のものはたくさんあります。

ダム完成と同時に掘られたと思われる隧道なので50年は経っているかと思われますが、かなり改修の手は入ってますね。

そしてこの隧道にも旧道があるはずなんですが、この雨の中探すのはちょっと・・・。

雨脚は強まる一方・・・

土砂崩れ・・・落石・・・

現実的な恐怖が頭をよぎります。

ついにダム湖はバックウォーター(ダム湖に流入する河川部)に入ってきました。

ダム堤体から見て奥の水だからバックウォーター。

これって元は釣り用語なんですかね?

気がつけば使ってましたが。

伊勢川(いせがわ)

九頭竜湖に注ぐ1級河川です。

九頭竜川(くずりゅうがわ)の支流では最大の規模。

渓流釣りでも有名なんだそうです。

今日は誰もいませんでしたが。

ここからはダム沿いというよりは川沿いの道という印象になります。

道幅は相変わらずなので、そこが唯一の救いです。

まだまだ先は長いのですから。

対向車は皆無です。

恐らく晴れていたとしてもそこまでの交通量はないでしょう。

大野市南部の山間部を横断する県道。

同好の士は喜ぶ道ですが、一般人として用途がほとんど考えられないのです。

雨の中佇むふるさとの碑

なんとも物悲しい光景。

しかしその中に美しさを内包する素晴らしい道路風景が撮れました。

いいな、これ。

ちなみに以前来たときは藪に覆われてたんですが、えらくさっぱりしてました。

良かったなぁ・・・。

そして現れたのはガーダー橋。

しかしこいつが一筋縄ではいきません。


米俵橋

さぁ皆さん、なんて読みますか?

まさか素直には読みませんよね?







こいつの正解は・・・

「とめどうろはし」





・・・読めるか!!

米俵橋から見た支流は枯れ果てていました。

さっきまであんなに水あったのにどうしたんだ??

上で堰き止められてて鉄砲水とかやめてくれよ・・・。

奥に見えているのは伊勢川本流です。

ここで地図にはない分岐を発見しました。

どこに行くんだろう?
恐らくピストン林道でしょうが。

じわじわと標高を上げていく県道。

ヘアピンなどもなく、川沿いを緩やかに標高を上げていく古い道の形を残しています。

穴馬道(あなうまみち)

そう呼ばれる道があります。

かつて穴馬と呼ばれた大野市和泉村(いずみむら)、平成の大合併で2005年に消滅した自治体です。

大野市と和泉村を結んでいた道を穴馬道と呼びますが、その代表的なものがこの道だったといわれています。


かつてここは湖ではなく険しい渓谷だったのでしょう。

そう考えるとこの道の通ってる場所はなかなか恐ろしい場所だったことが分かります。

堆積物で傾斜が緩やかになったことを思えば、更に険しいでしょうね。

再びランガー橋!!

いやいいね。

そしてここは初めて、伊勢川本流を渡る橋のようです。

県道は橋を渡りますが、直進にも道があります。

この先の久沢川(ひささわがわ)沿いに林道が続いているようです。

ある程度舗装もされている道で、渓流釣りの皆様はこちらに行かれる様子。

こっからは単独ですね。

伊勢川橋(いせがわはし)

伊勢川本流を渡る唯一の橋。

正にその名前を冠しています。

赤いランガー橋、かっこいいです。

これが件の林道。

舗装されてるけどね・・・。

セレナちゃんで行くにはだいぶ勇気が要りそうです。

なんか高倉峠でも見たな、こんなの。

あっちは林道、こっちは県道なんですが・・・。

道が怪しくなると同時に脇もやばい感じで・・・、

なんか山に水が溢れてるんですけど!!