伊勢峠 魔境への門編
ここから先はいよいよ魔境。
大谷隧道(おおたにずいどう)
県道230号の唯一の隧道です。
逆にこれだけ山奥の路線にもかかわらず、ここだけってのも驚きですが。
その代わり他のものはたくさんあります。
そしてこの隧道にも旧道があるはずなんですが、この雨の中探すのはちょっと・・・。
雨脚は強まる一方・・・
土砂崩れ・・・落石・・・
現実的な恐怖が頭をよぎります。
ダム堤体から見て奥の水だからバックウォーター。
これって元は釣り用語なんですかね?
気がつけば使ってましたが。
伊勢川(いせがわ)
九頭竜湖に注ぐ1級河川です。
九頭竜川(くずりゅうがわ)の支流では最大の規模。
渓流釣りでも有名なんだそうです。
今日は誰もいませんでしたが。
道幅は相変わらずなので、そこが唯一の救いです。
まだまだ先は長いのですから。
恐らく晴れていたとしてもそこまでの交通量はないでしょう。
大野市南部の山間部を横断する県道。
同好の士は喜ぶ道ですが、一般人として用途がほとんど考えられないのです。
雨の中佇むふるさとの碑
なんとも物悲しい光景。
しかしその中に美しさを内包する素晴らしい道路風景が撮れました。
いいな、これ。
ちなみに以前来たときは藪に覆われてたんですが、えらくさっぱりしてました。
良かったなぁ・・・。
しかしこいつが一筋縄ではいきません。
米俵橋
さぁ皆さん、なんて読みますか?
まさか素直には読みませんよね?
こいつの正解は・・・
「とめどうろはし」
・・・読めるか!!
米俵橋から見た支流は枯れ果てていました。
さっきまであんなに水あったのにどうしたんだ??
上で堰き止められてて鉄砲水とかやめてくれよ・・・。
奥に見えているのは伊勢川本流です。
どこに行くんだろう?
恐らくピストン林道でしょうが。
ヘアピンなどもなく、川沿いを緩やかに標高を上げていく古い道の形を残しています。
穴馬道(あなうまみち)
そう呼ばれる道があります。
かつて穴馬と呼ばれた大野市和泉村(いずみむら)、平成の大合併で2005年に消滅した自治体です。
大野市と和泉村を結んでいた道を穴馬道と呼びますが、その代表的なものがこの道だったといわれています。
かつてここは湖ではなく険しい渓谷だったのでしょう。
そう考えるとこの道の通ってる場所はなかなか恐ろしい場所だったことが分かります。
堆積物で傾斜が緩やかになったことを思えば、更に険しいでしょうね。
再びランガー橋!!
いやいいね。
そしてここは初めて、伊勢川本流を渡る橋のようです。