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この道往けば act2

高倉峠 草靡く峠編

2016.11.20 03:14

雲に覆われた峠までのアプローチ。

少しずつその全貌が明らかになっていきます。

尾根と空のスカイラインが見えてきましたが、勾配はトラバースに近いこの峠。

気持ちは急きますが、道筋は常識どおりに谷をへつります。

焦っちゃダメ。

じっくり行きましょう。

走りやすいけど怖い!!

一寸先は空。

急に対向車が来たらと考えると恐ろしい場面です。

左側が怖い理由は高いだけではありません。

このように藪に隠れてればいいんですが・・・、

路肩がなだらかに崩れてる・・・。

ひびだらけな上に部分的には抜け落ちてます。

崖側には絶対よっちゃいけません・・・。

比較的マシな区間で撮影。

ここから再び雲に突入したらしく視界が利きません。

本当に十分な注意が必要です。

この峠直前の区間こそが永らく続いた通行止めの原因。

今もその傷跡は残っています。

白い景色の先に霞む峠の風景。

非常に幻想的で印象的な光景です。

高倉峠、着。

標高956m、冠山峠には及びませんが1000mの大台に迫る峠。

さすがの迫力です。

高倉峠の象徴の峠碑

以前来たときは快晴だったのでまるで雰囲気が違います。

当時は靡く草がここまでの苦労を癒すかのようでしたが、今はただ不安を駆り立てるようです。

今庄町(いまじょうちょう)は平成の大合併で南条郡南越前町(なんじょうぐんみなみえちぜんちょう)となった自治体です。

敦賀市とはお隣同士でした。

2005年合併なのでもう10年以上経つんですね。

今庄町を知らない大人が出てくるのももうすぐかも・・・。


ちなみにここまでは岐阜県揖斐郡揖斐川町(いびぐんいびがわちょう)です。

ここもけっこう広い自治体ですね・・・。

ちなみに南越前町から直接岐阜県に入れる唯一の道が、この林道塚線だったりします。

笹薮生い茂る高倉峠。

草靡く姿が非常に印象的です。

晴れていれば景観に非常に優れる峠として有名で、ツーリングやドライブでも人気の峠です。

しかし今日はその姿も不気味さを湛えています。

雲に沈む高倉峠。

これはこれでこの道の顔の一つなんでしょう。

また一つこの道の魅力が増えましたね。


さてそれじゃあ、峠の本分。

登ったら下らなきゃね。

ちなみに探索は夏ですが、半袖ではかなり寒かったです。

これ雲の下は大丈夫だろうな・・・。

吸い込まれそうな景色の中、慎重にハンドルを握ります。

こういう場合くだりのほうが絶対怖い。

思いがけずスピードが出れば、非常に焦ることになります。

なんか写真がぶれてるのかぶれてないのかよく分からんな・・・。

とりあえず非常に気を使う道です。

見た目どおり左には寄りたくありません。

さて、そろそろ下りに集中しましょう。

ワンミスで命とりなんですから。

集中しなければ。

ちなみに峠道としては若干福井県側の方が長いです。

まぁ最も塚線のみの長さですので、塚冠山線も含めば岐阜側の方が長くなりますが。

そして地図で見る限り福井側の方が穏やかな印象です。

そんな気配は微塵もない!!