花立峠 修験者の峠編
前回僕を迷わせた分かれ道は、小さな沢が作り出す谷の底に位置していました。
進行距離から考えて、峠までこれが最後の登りとなりそうです。
さぁ往くとしましょう!
清流というにはあまりに勢いのいい滝が落ちていました。
しかし滝というには小さいな。
沢でいいのかな、これは。
終わったかと思った!
ギリギリセーフです。
正面には登山道が伸びていました。
六所山(ろくしょやま・698m)は越知山と並んで、越前修験道の聖地のひとつです。
同山と峰続きなので一つの山塊としてとらえることもできますね。
登山道が整備されているとは聞きましたがこれほど大規模な工事とは思いませんでした。
大概峠に至る前には前兆があるもんです。
僕は結構その前兆をつかむのに敏感な方だと自負しています。
しかしここは気づきませんでした。
唐突にその時は訪れます。
花立峠(はなたてとうげ)
修験道が盛んな山々の中に含まれるその名。
つながりが読み解けます。
そして至る
花立峠、着
標高554m。
福井県沿岸地域と福井平野、鯖武平野を隔てる峠としてはかなり高い部類に入る峠です。
そこに貼っちゃダメだろ!!
思わず剥がしてやりたくなるほど、痛すぎる位置に貼られたポスター。
こんなに立派な看板なのに台無しじゃないか!!
ここは丁字路になっていて今来たほうから見て直進すると、武周ヶ池(ぶしゅうがいけ)方面に抜けることができます。
自然湖ですが、ダムとしての機能も持っていてなかなか面白い池ですね。
龍神池という別名も持っています。
非常に看板が多いこの峠。
主張具合は冠山峠にも引けを取りません。
こちらは越前修験道の聖地、越知山(おちさん・612.8m)への登山道の地図。
時間があれば散策してみたいもんです。
そして林道の地図ももちろんあります。
ようやく2/3ってとこですか。
しかしだいぶゴールは近づいてきましたね。
丹生山地の山並み
幾重にも重なり合うその姿は、その意外な山深さを教えてくれます。
越前海岸の急峻な地形はこの山々によって創り出されているということを、改めて感じました。
そして越前西部3号林道は次回から、ここへ降りていくのです。