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この道往けば act2

花立峠 福井最長の連番林道編

2016.10.11 08:42

峠はありとあらゆる道に存在します。

その種類の如何を問わず、道の概念とは「ここからあそこへ連れてってあげるよ」という約束の上に造られます。

その途中に山があった場合、それを跨ぎ、穿ち、飛び越えてでもその向こうに人を運びます。

中でも最も原始的手段となるのが、「登る」という手段。

古今東西、この手段なくしてその他の陸橋や隧道、ループ橋などの手段がとられることはほとんどありません。


そしてこの「登る」という手段を最も多用する種類の道が2つ。

登山道と林道

どちらも山自体に連れて行くことを目的とする道なので、その向こうが目的地ではないのがその理由。

自然と峠も多く存在します。

しかし登山道はまだしも林道は、もともと道の無いところに新たに道を作るので名無しの峠が多く存在するのですが、中には例外もあります。


こんかいはそんな林道峠の中でも、比較的有名なものをご紹介しましょう。

レポスタート!

さて、やってきたのは福井県福井市南西部。

越前海岸に程近い、福井県道6号福井四ヶ浦線(ふくいしがうらせん)です。

ここからこの林道は分岐し、長い戦いの火蓋は切って落とされます。

越前西部広域基幹林道3号線(えちぜんせいぶこういききかんりんどう3ごうせん)

長い。

この道は一般的にこう呼ばれています。

越前西部3号林道

越前西部3号林道はツーリングなどの観光にも利用されていて、いたるところに地図があります。

丹生山地の林道網のなかでその基幹を担っています。

荒れ気味ですねぇ・・・。

スタート直後ということを考えればどこかのタイミングで改善することも見込まれます。

まだまだ突入をあきらめるレベルではない!

苔むした林道を進みます。

まぁ林道ではよくある光景。

むしろ舗装されてるだけ、全然マシです。

真夏の日差しを受けて旺盛な緑の浸食を受けています。

しかしそこはさすがアスファルト舗装。

ある一定のラインできっちり止めていますね。

見慣れないものを発見し、慌てて撮影したらやっぱりぶれた・・・。

最近の林道には不法投棄防止警報装置なるものがあるのですね。

まぁこんなもんが必要って時点で悲しいことではありますが・・・。

さすが1年で最も植生が激しい時期。

道と空以外、緑一色です。

これは林道ならではの光景だと思うわけですよ。

この道を横切る排水溝の存在。

県道、ましてや国道ではまず見られません。


こういう構造の場合、暗渠化されてるのが普通ですから。

こういう風に半開渠状態になっていること自体が林道の一つの特徴です。

日差しがきつい!!

アスファルトの照り返しで白飛びする!

ここまで強烈な日差しは滋賀のゾンビ県道以来かも。

まぁあっちはチャリでこっちは車なので印象は違いますが。

あまりの暑さに景色がゆがんで見える!!

・・・わきゃないですが、イメージではそんな感じ。

車内と車外がまさに別世界。

腕が焦げる・・・。

序盤で一気に高度を上げる林道。

鬱蒼とした森を抜けると開けた場面に出てきました。

尾根が近づいてきたようです。

広域基幹林道とは地域の林道網の背骨となる林道。

そのため林業用の道でありながら、交通という意味でも本来の道の性格がより強く出ます。

このような看板もその表れでしょう。

しかし23kmか・・・。

尾根近くまで来て道幅も安定した印象です。

このレベルならセレナちゃんでも余裕で楽しむことができます。

まぁとは言っても林道なんでね・・・

土砂崩れ落石は想定の範囲内ですよ。

基本的にスピード出しちゃいけません。

眼下には藪をはさんで日本海

・・・のはずですが、ガスってて見えないな・・・。

これは天気は下り坂か・・・。

海だけなら・・・

しかし絶景とは言いがたいな。

どこかでいい景色が見たい・・・。

大味の港が見えています。

大味の未成隧道はこのあたりか。

この辺もいろいろありますね。


そしてこの辺りから基幹林道の本領発揮!