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2026年 8月2日

2026.08.02 14:59

 いかにも真夏といった暑い日々が続く。ただ、昨年の、どこにも逃げ場がないような、えんえんと殺人的な情け容赦のない暑さが続いた夏とは少し違う。一つ有難いのは、昼間は猛烈に蒸し暑くても、毎日の様に午後から夕方にかけて夕立があることだ。これがあるだけでも、過ごしやすさはだいぶ違う。夜の寝苦しさを経験せずに済む。

 でも、思い出してみれば、私が牧馬に越してきた30年前なら、どんなに夏の昼間が暑くても、夜になれば山の上から涼しい風が降りてきて、快適に眠れるのが普通だった。そのことを考えてみれば、近年では「寝苦しい夜」というのが牧馬でも経験できるようになってきたというわけで、やはり気候が変わってきたんだなあと思い知らされる。

 今日は夏のお祭りを前にした「道つくり」。地域の道を神輿がねり歩く理由もあるのかもしれないが、とにかく神事の前にはその土地を清めるという意味があるのだろう。道作りの日は地域の住民が総出で道路沿いの草刈りをしたり、神社の境内を清掃したりする。いやあ、毎年の事ながら、この作業は暑い。

 道作りが終わると、懇親会的な食事がある。こんな時に、地域の話に花が咲くものだ。その土地にとっては大事な情報交換の場でもある。昔の篠原の暮らしぶりの話が聴けるのも、こんな時だ。

 昔話だけでなく、最新の話も飛び交う。今回の道作りの場での食事会では、地域の交通問題についての話も多かった。藤野の路線バスは廃止の方向で話は進んでいる。ただ、廃止されるその日まで、今のダイヤが維持されると言うわけではない。廃止されるその日まで、段階的にバスの本数は減らされていくらしい。その穴を埋めるように、市が運営している地域交通を活用していこうと言う流れらしい。

 もう一つ、新たな話として、スクールバスを地域の足として活用していこうと言う動きが、本格的に動き出しそうだ。これまで、地元の小学生や中学生が学校に登下校するのに、スクールバスの運行が行われてきたが、そのバスを地域の足としても使えないかと言う話は以前からあった。ただ、学校の教育目的のための設備を、地域の公共交通として使うと言うのは、精度の問題、税金の使われ方の問題として、なかなか行政としても難しいところがあったそうな。

 それが、どうやらこの秋からやってみる方向なんだとか。もちろん、スクールバスの本来の目的は小学生や中学生の登下校なので、その本来の目的を損なうような事はあってはならない。利用する際には事前の登録が必要になってくるし、そもそもスクールバスの運行に「間借り」させてもらう手法なので、夏休みのような長期休暇は使えないし、土日祝日も使えない。平日も月曜日は使えないそうだ。なんか、スクールバスを運行する上で、月曜日は一般客には使えない事情があるのだろうか。

 まああとは、スクールバスの運用上、便数は限られている。篠原で言えば、篠原を朝の7時半頃に出発し、小学校のある「やまなみ温泉」の所まで行き、そこから藤野中学校へと向かう。藤野中学校まで乗る場合、途中で降りる事は出来ない。鉄道の駅のある近くまではいくけれどそこで下車する事は出来ず、更に中学校まで乗り続けて、そこから駅まで歩くことになる。正直、これは駅に行く手段としては使えないなぁと思った。

 それにしても、いろいろな手法で地域の公共交通の在り方を模索し続けているけれど、なかなか決定打に欠けるものが多い。不便で使いにくいものであれば、結局人々は使わない(・・・というより使えない)。その一方で、休日にはバスの増便をして登山客を運んでいる、藤野から陣馬山の登山口へと至るルートも廃止される。こういう旅客の多い路線も軒並み廃止されるのだから、地域の公共交通の在り方といっても、求められる機能や規模は様々で、これも決定打に欠ける要因になっていのだろう。

 私の想像だけど、この問題が解決されるのは、タクシーやバスが運転手がいなくても運行できる、無人運転の実用化を待たなければならないんじゃないかと思っている。それが可能になれば、案外簡単に問題は解消されるのではないかと考えているのだけど、楽観的過ぎるかなぁ。

 この点に関しては、私は技術革新に期待しているんですけどね。

 私が想像しているような、地域の公共交通が出来るのには、あと何年くらいかかるだろう。5年後か10年後か。たぶん、自分が生きている内には見られるとは思うんだけどな。