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この道往けば act2

第2次三重遠征第3弾 三重県道760号南浦海山線

2016.09.22 10:05

日本屈指の秘境

紀伊山地


僕はかつてここを横断する国道を制覇しました。

国道425号

三大酷道の一つに数えられ、完全制覇に10時間を費やした怖ろしい道。

しかし、あくまで酷道は国道なのです。

国が認めた道なのですよ。


今回僕はその真の秘境の入り口を垣間見ます。

レポスタート・・・

だってもう14時回ってるんだよ!

あの林道はちょっと時間空いたし行ってみようかってレベルじゃないんですよ!

でもせっかくここまで来たからには挨拶くらいはしといたほうがいいかなと。

旧坂下隧道探索後、クチスボダム方面に車を走らせたわけです。

この道はかつて、この先で何かあった場合エスケープルートにしようと考えていた道。

ここが今回のメインターゲットとなります。

三重県道760号南浦海山線

(みなみうらみやません)

この県道にそそるものがあるのですよ。

こんなの見ちゃったら行くしかないでしょ!

魚飛トンネル 高さ制限3.1m

そいつをこの目で確かめてやらねば!

いきなり醸してるな!

こいつは素敵な林道だ。(県道です)

よくできてるぞ!(林道としてはね)

三重県伝統のヘキサシールと石垣と共に道は続きます。

もとはけっこう重要な道だったとか・・・?

実はこの道、前身があります。

相賀森林鉄道魚飛支線

(あいがしんりんてつどううおとびしせん)

9999mの総延長を誇る、紀伊半島森林鉄道網の一角だったのです。

今はこんなんだけどな!

崩れちゃったのか、その前にやばいと判断されたのか、真新しい改修区間が現れました。

時折、こういう改修は現れます。

しかし大部分はこのような林鉄だった時代を髣髴とさせる光景の道です。

案外対向車が来ることを除けば、比較的楽しく走れます。

来た!!

これがこの道の象徴的な景色。

魚飛渓谷(うおとびけいこく)

そこを貫く支線だったため魚飛支線とされたのでしょう。

さすが名は体を表しています。

豪快!!

あの切通しすっげえな!

怖ろしいわ!


ここにある隧道なんて、立地だけでテンションあがる!

どんなやつが来るんだ・・・!?

えええぇぇぇぇええええ!!

改修の魔の手は既に魚飛隧道を面白みの無い普通のトンネルにしてしまっていました。

よほど腹が立ったのか、僕はこのとき隧道の写真をこの1枚しか撮ってません。

う~ん、残念。

隧道から先は再び古い形!

急激な幅員減少がいい感じです!

もうなんか凄まじいことになっている河川敷。

これは確かに景勝地だわ。

その暴れ川っぷりがよく分かります。


ちなみに河川名は又口川(またくちがわ)と言います。

又口川はこのまま国道425号と共に三重県境付近まで遡ります。

あの感動を思い出しますね。

そしてこの道には小さい橋が連続していて、それぞれに番号が振られています。

こちらは背番号8番。

センターです。

渓谷らしい小さな橋の連続で、道は進んでいきます。

これは・・・、何号かちょっと忘れちゃいましたね・・・。

魚飛渓にかかる吊橋。

魚飛吊橋(うおとびつりばし)

橋長50mとそこそこ長いですが、高さはそれほどではないのであまり怖くはありません。

下はシースルーなので、高所恐怖症の人はダメかもしれませんが・・・。

渓谷は観光地化されているので、このような東屋がけっこう多く見られます。

夏場はにぎわうんでしょうね。

このときは4月なので、それ程人は多くありませんでしたが。

徒歩の人向けの案内も見られ、駐車場も増えてきました。

この辺りが魚飛渓谷観光の中心地なんでしょう。

すっごいかっこいいお地蔵様!

けどこれ中からの圧迫感凄いだろうなぁ・・・。

つっかえ棒の木、ちゃんと役割果たしてるんだろうか・・・。

当然このあたりは雨が降ればやばいことになるんでしょう。

黄色いゲートがありました。

台風時期にはお勧めできません。

小さな集落がありました。

木津集落(きづしゅうらく)というようです。

このあたりは便ノ山(べんのやま)という字名になるのですが、この一角だけ木津となるようです。

そしてここで目立つポニートラス橋を渡ります。

橋の名前を取り損ねたのが痛いですが、ここは重要なポイントです。

ここから先は河川名が変わります。

つまりここは本流を渡る地点。


銚子川(ちょうしがわ)

かつて林鉄はこの地点を境に本線と支線に分かれていました。

本線は橋の対岸をそのまま直進し、紀伊山地の奥地を目指しました。

その本線も現在道路に転用されています。


その名も悪名高き・・・、

白倉林道(しらくらりんどう・レポ未)

多くの隧道が残るこの林道は、関西東海の道路好きたちを魅了してやまない存在です。

かくいう僕ももちろん気になる。

いずれ勝負のときが訪れるでしょう。

その時まで・・・、

この辺りも林鉄跡のはずですが、片側1斜線となり見る影もありません。

まぁ県道としてはこれがあるべき姿ではありますが。

紀勢自動車道(きせいじどうしゃどう)

将来的には紀伊半島南部を周回する高速道路です。

伊勢自動車道と阪和自動車道を結ぶ路線ですが、現在は三重県区間と和歌山県区間でそれぞれ終結しています。

この地点は伊勢道側の終点付近、尾鷲北ICはもうすぐそこです。

すっかり平穏を取り戻した銚子川を横目に県道は快走します。

もうここまでいけば語ることはあまりありません。

おっと、最終盤で微妙に狭くなるのか。

ちなみにこの県道、実は尾鷲市(おわせし)と北牟婁郡紀北町(きたむろぐんきほくちょう)を結ぶ路線です。

起点直後で尾鷲市を脱しているので、あまりその感覚はありませんでしたが。

つまりここは紀北町の最南部といえます。

安心の国道42号にぶつかって県道760号は終点を迎えます。

ここを左に行けば尾鷲隧道、さらに奥に行けば馬越峠(まごせとうげ・レポ未)など、かなり熱いエリア。

その中でもかなりディープなネタの宝庫です。

この辺、マジでどうなってんのよ。

1泊どころじゃきかんなこれは。

1週間くらい滞在して一網打尽にしてやりたい。

まぁそんな時間ないわけですが・・・。


以上、三重県道760号南浦海山線編