しおかぜラインの謎の道 黄昏の交差点編
いよいよ現役区間との出逢いが訪れました。
藪との戦いはこれでお仕舞い。
検証に入ります。
ここが生死の境目
漁業に使うのであろう籠網が積まれていました。
この先には道は無い。
そうはっきりと申告されているようです。
まるで道を弔うかのように供えられた花
近くにお墓があるので一概にも言えませんが、本当に紺道への感謝のためのお花なのかもしれません。
これは大谷集落の方に話を聞いてみたいポイントですね。
ちょうど奥の山肌がゴールとなります。
かつてこの道が生命線だった頃も、これから向かう先がこのように見えていたのでしょう。
振り返ればそこにしおかぜライン
しおかぜラインから客観的に道をチェックしなければ、あの藪では足元に何があったか確認できないのです。
ここからは観察させてもらうぞ!
下から見るとこんなに平穏に見えるんですね。
あの上は一寸先は闇状態なんですが・・・
こちらから見ればしっかりとした桁橋です。
でもやはりこれはさすがに下から見ても廃橋なのが見て取れます。
しかしもともとしおかぜラインは海にせり出すようにして作られているので、道を作るにはあそこしかなかったんでしょう。
過去の人の苦労が身にしみます。
50分かけて踏破した道をわずか10分ほどで戻ってきました。
やっぱそんなもんだよね、普通なら。
藪が無ければ上の道でもそう大差は無いんだと思います。
そして国道8号としおかぜラインを結ぶ連絡路との交差点は、現在それ以上の役割を担っています。
国道305号と福井県道204号の第2の起終点となっているのです。
国道305号の本来の終点は北陸自動車道今庄IC、福井県道204号の起点は連絡路を登った先の国道8号交点です。
しかししおかぜラインが無料解放されたあと、この道の扱いは国道と県道で分割するという方針になりました。
北側半分を国道305号、南側半分を福井県道204号、その分かれ目がまさにこの交差点なのです。
福井県道204号現道があんな状態の今、こちらの204号こそが本来の機能を果たす道となっているんです。
ならいっそ連絡路も県道204号にしちゃえばいいのに・・・。