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この道往けば act2

旧北陸本線 曽々木隧道跡周辺 国道脇の平場編

2016.08.14 06:55

旧北陸本線の隧道の中でも、マニアックな隧道。

国の史跡に指定されるような隧道群にマニアックも糞もあるのかといわれそうですが。

河野谷隧道と曽々木隧道

幻の12本目の隧道と呼ばれるこの2本。

特に河野谷隧道は高速道路の開削の憂き目に会い、その面影すら見つけることは出来ません。

詳しくはこちらをご覧ください。


しかしもう1本敦賀駅より南に位置していた曽々木隧道。

国道8号がその跡を踏襲しているため、こちらも開削の憂き目に会いましたが、その痕跡はなんとなく残っています。

つまりなんかあるとしたら・・・、

高速道路より可能性はある!!

レポスタート!

さていきなりの国道8号。

曽々木集落手前の釣具店裏の旧道に停めさせていただいています。

実はここ、ずっと前から気になっていた場所なんです。

曽々木隧道疑定地を振り返って。

気になるものは道を挟んで反対側、左手にあります。

よっこいしょっと。

早速、道を渡って山の斜面に取り付きます。

なんか音がすると思ったら排水機らしきものが作動していました。

どこから来てるんでしょうね。

こちらが目指す先。

この位置からはいまいち見えにくいですね。

先へ進めば、僕が目をつけていた場所に出れるはずです。

ある程度登ると平場らしきものが見えてきます。

足元はぐちょぐちょですが、なんとなく道っぽくなってきています。

なんとなく踏み跡が見えてきたような・・・。

道幅的には登山道レベルですね。

これだけ見ればどこにでもある杣道にしか見えません。

急に道が開いた!

そしてピグレットが逃げてった(笑)!!

いろんなことが同時に起きて脳みそパニックですが、確かにこの泥はピグレットが好きそうな感じです。

そしてこの道幅、思い当たるものは2つあります。

国道8号旧道か旧北陸本線

しかし現実的に考えて、国道8号の前身が旧北陸本線である本区間。

一旦道路化したとしても、そこは旧北陸本線に他なりません。

つまりここは旧北陸本線と証するほうが自然と考えられます。

見た感じ、完全に廃の光景ですが、本来の意味では現役を疑うものも残っています。

それが足元のゴム管。

こいつの正体が気になります。

広い!!

これは複線レベルの広さがあります。

これほど広い廃道は始めて見ました。

かつての繁栄が目に浮かびます。

ここ、写真では山深いように見えますが、国道8号はばっちり隣を走っています。

平場があるのは気づいていましたが、まさかここまで広い空間があったとは思いませんでした。

やはり現地調査ってのは大事ですね。

路面は朽ちた竹と立ち木が縦横無尽に絡み合い、歩きにくい状況です。

しかし足元はしっかりしていて、その由来の確かさを感じます。

このあたりから両側に高低差が出始め、築堤になって来ました。

右側はずっと山の斜面だと思っていたのでこれは少々意外でした。

今の国道8号の路面はさらに下ですが、これは埋め立てて広げたってことなんでしょうかね。

この辺のいきさつは気になるところです。

ちょっと開けてきました。

すごい高いところにいるみたいな写真ですね。

なんか写真の印象と実際の印象が違いますが、実際は国道8号を行きかう車の轟音で山中にいる感はまったくありません。

路面には舗装の形跡が見られました。

やはりここは一時的にも国道8号として機能したことがあるのかもしれません。

もちろん後年になって別用途で舗装された可能性も捨て切れませんが。

というかそちらの可能性もかなり高い・・・。

そして相変わらず続く謎のゴム管。

ゴム管ということは電気関係が疑われますが、この地べたに置いときますかね?

けっこうな距離続いています。

森の小道のようなすがすがしい道へと変貌した旧北陸本線。

非常に気持ちのいい探索になりそうです。

誰も知らない、現と廃の薄い壁。

緩衝地帯はほんの僅か。

現役に胡坐を書いてると何時でもこちらの仲間入り。

そんな諸行無常を感じます。


この先にはどんな景色が待っているんでしょう。

楽しみになってきた!