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この道往けば act2

粟野水力発電所遺構群 水路と言う名の道編

2016.07.31 07:32

開渠となった水路は山肌をへつり続けています。

心なしか左側がスースーしてきました。

川の音もいつの間にか聞こえなくなっています。

水路左側に明確な踏み跡が続いています。

これこそが保守道でしょう。

蓋の上を歩けないときは脇に寄り添います。

断続的に藪に襲われながらもそれほど進行スピードは変わりません。

それはひとえに藪が薄いから。

真夏でももしかしたらそこまで強烈な藪にはならないのかもしれません。

一旦水路から降りてみました。

やはり水路は石組み

見事としか言いようが無い完成度と勾配。

遠くから見たら石垣の跡の様にすら見えることでしょう。

そして再び暗渠へ。

この基準は何なんでしょうね。

ずっと開渠じゃダメなんでしょうか?

保守道が作れないところとか?

やっぱどうもそんな気がするな・・・

ここはなかなかクリティカルな場面。

水路の上以外は断崖絶壁です。

!!??

また橋か!?

残念!

確かに橋ですが、こちらは架け替えられたのか普通の水路函渠になっていました。

もとはここもアーチだったのか・・・?

橋台などは発見できませんでしたが、下から調べることが出来れば何か発見はあるかもしれません。

橋上は安定していますが、突風が吹いたらちょっと怖いかも・・・。

まぁ今日はそんな心配なさそうですが。

相変わらず両側が険しいですが、先はちょっと穏やかになりそうな雰囲気です。

そうなってくると藪も少々うるさそうですが。

ちょっと水路の中を通ってみたい気も・・・

いやでも流石に虫とか嫌だな・・・。

ライトも持ってきてないし・・・。

しかしこうしてみるとただの未舗装林道にしか見えません。

この下に水路があると思うと少し不思議な感覚がありますね。

藪がかかるともう反対側からは見えなくなります。

逆に上空からなら引っかき傷が見えるかもしれませんね。

やはり水平状態で道を発見するのはかなり困難です。

遭難の要因として、意外と知られてないんですよね。

反対側というのはもちろん対岸の林道。

これまで生きてきて100回はこの付近の林道通ってますが、まったく気づきませんでしたよ・・・。

あっぶねえ!!

忘れた頃にやってくるなこの罠は!

手前の木藪を跨いだ先とは上手いこと隠れやがるぜ!

上の落とし穴を避けて盛大に転んだ図。

まぁ足を得体の知れない穴に突っ込むよりはマシですが。

いわゆるおかま座りの状態で上半身だけ起こして撮ったシュールな一枚です。

・・・気を取り直していきましょう。

ゴールはもう近いはずです。

水路の石垣は相変わらず堅牢さを保っています。

コンクリートではあり得ない自然との共生。

素晴らしいの一言です。

左側も川から離れ、さらに水路独自の築堤によってかなりの高さに到達しています。

そしてその奥にまたしてもなんか見えますね・・・。

対岸の林道は結構離れてきました。

右岸と左岸で別の旅を続ける「道」その合流の場所はどこになるのでしょうか。

しかしまずは目の前のこいつに目を向けなければ!